2年6ヶ月


小鳥の寿命は、2年と言われている・・・。


僕が指導している小さな選手たちが、今にも壊れそうな命を

僕に運んできてくれたのは、日差しがきつくなりつつある2年前の6月


手に取った命を選手たちもどうすればいいのやらわからず僕に託した


選手たちは命名「ちび太郎」と名付けた


僕は、小鳥が好きなこともあり昔飼った経験もあるから

彼らから預かった命を大切にし共に生きる決意をした


歩くことももろくにできない飛ぶこともできない小鳥


「ちび太郎」 ⇒ 「チーたん」 ⇒ 「チー子」


オスなのかメスなのわからず、3つの名前を呼ぶようになった


そして小さな選手と同じように大きくなり、意志を持つようにもなる


朝起きると声をかけるとあくび・・・。まだ眠たいとアピール

僕が帰ってくると籠をくちばしで叩き餌のアピール

餌を一つ手で直接与えると、餌の入れ物まで移動してもっと入れろとアピール

僕以外の人を見ると近づけるなと羽根をバタバタ・・・これもある意味アピール

手を差し伸べると直ぐに乗りこみ手のぬくもりを感じ寝やがる・・・気持ちいいとアピール


そのうち僕もチー子と呼ぶのが当たり前の日々になった


そして、小さな選手たちの成長とどこかリンクしていく


病気と気付き病院を回ったこともあった・・・どこの動物病院も診てくれなかった

寝ずに看病をした

そういえば今まで3度死にかけた


それを乗り越え共に懸命に生きた


かわいいチー子




11月29日早朝


死んだ


最近、おかしいのも気づいてたから暖かくするため籠じゃなく

箱に入れてた


箱を脱出しようとしたのか、僕の元に来たかったのか


羽根を広げ命絶っていた


ごめんチー子   気付かなくて・・・。


ごめん


ほんと、ごめん


そんな気持ちがいっぱいだけど、抱き上げたチー子は幸せそうな顔


そんな顔見ると今にも起きてきそうだよ


どんなに呼びかけても起きない

どんなに撫でてあげても甘えた声も出してくれない


ごめんやから起きてほしいと心から泣いた





11月29日の朝


僕の元に来てくれた小さな命は消え


飛べなかった空へ飛び立った


僕といて幸せだったチー子?


そう思いながら亡骸を土に返した




2年と6ヶ月


野球少年とチー子と僕


このバランスが崩れるのを恐れていたことが現実となった


このバランスこれからどうなるのやら・・・。


ただ、チー子は僕の人生に刻まれたのは間違いない


一緒に生きた遊んだこと絶対に忘れない


だからこの続きは僕が逝ったあとに遊ぼうね


その時は、元気に飛んできてね


飛べない小鳥      チー子



残された籠にまだチー子がいるようで呼びかけてしまう


チー子


いないだなんて実感ないんやもん



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