欠席が続き担任の先生から私の元へ電話がかかってきました。
欠席の理由を尋ねられたので、
進路の用紙が書けず学校に行けなくなってしまったことを伝えると、
「そんなのは気にしなくていいから、取り敢えず学校においでと伝えてください。
学校では普通に過ごしてるんだから、学校に来さえすれば。
勉強も自然とせざるを得ないし。」
と言う先生。
学校では「普通に」過ごしていた息子は、先生からみたら「普通の」生徒にしか見えなかったんだと思います。
受験直前のこの時期、学校によっては自由登校になるところもあるけど、息子の学校は共通テスト、更には二次試験に向けて2月上旬までびっしり対策授業が組まれていました。
この時期は調査書を貰わなくてはならなかったり何かと慌ただしく、息子の代わりに私が学校に取りに行ったりしていたので、担任の先生とは連絡を重ねていた、そんなある日。
「お母さん、お家に伺おうと思うのですがいいですか?」と。
「大丈夫ですけど、用事があれば私が伺いますが…」と返すと、
「息子さんに出来れば会いたいので。」と。
高校生になっても家庭訪問とびっくりしましたが、
学校としては生徒の生存確認しなきゃだろうし、
「何かをした」証を残さなきゃいけないだろうしな、と思い、家庭訪問を受け入れました。
息子にはどう伝えようか迷いましたが、
先生が心配して家に来ること、
顔を見たいと言っていることを伝えたのと同時に、
会いたくなければ会わなくてもいいけど、せっかく来てくれるんだから少しでも顔を出したら?と伝えました。
夕方になり、先生が到着しました。
息子に先生が来たことを伝えに行くと、すっぽり布団を被っていました。
嫌ならいいけど来れない?
と聞きますが布団から出てくる気配はなく。
先生も「できれば会いたいけど無理には…」と。
そこで私はと言うと…
こうなったら、先生と仲良くなっちゃえ!
と思い、世間話をして先生を引き止めること1時間。
別に先生がタイプだった訳でも何でもなくて(笑)
受験を目前に控えてるのに、私は受験の事ほとんど把握してない上に、
受験する当の息子が学校に行かないと情報が入ってこない。
ネット社会とはいえ、人対人の世の中。
顔を合わせてお茶を飲んで、話したことがあるのとないのでは心象が大きく違うもの。
まあ、平たく言えば先生を味方につけたかったんですよね。
先生が帰った後、息子の部屋に行き帰ったことを伝えると、
「大きな声だったね」と息子。
私は「ついでだから先生と仲良くなっといたよ。」と。
すごいね、というか、呆れたような息子の顔。
このブログを書いていても反省するのは、
息子に顔を出させようとした事。
無理強いさせるのは良くないよな、
と思いながらも、
せっかく先生が来てくれたのだから…という考えが頭にあったのだと思います。
2回目の家庭訪問の時は反省を活かし、
「先生来るから、来れたら降りておいで」
とあっさり伝えました。
←もちろん降りてきませんでしたが。
気心知れた仲の良いママ友には、
「高校生で家庭訪問なんて聞いたことないよね〜」
なんて、半分ふざけて言ってたけど、
家庭訪問、と言われた時は、
私にはちょっとショッキングでした。