今回は「質問に答える」という形の中からの抜粋です。

問「霊的法則は霊界でも地上でも同じ作用をするのでしょうか。」

答「違います。こちらでは同一レベルにまで進化した者同士の生活が営まれており、霊格による区別がはっきりしているからです。ですから地上のように比較対照というものがありません。各自がその霊格に合った階層で生活しており、程度の低い者と高い者とが一緒に暮らすということがありません。地上では精神的並びに霊的発達程度の異なる者が毎日のように顔を合わせますが、こちらではそういうことはありません。但し、使命を受けて(地上的な言い方をすれば)低い階層へ降りて行けば別です。そうでない限り同じレベルの霊同士の生活が営まれます。やがてそのレベル以上に向上してくれば次のレベルへ進んで行きます。ですから一つの階層で対照的な生活が営まれることがないわけです。とにかく私たちの世界には光と闇といった対照はなく、従って影もありません。光だけです。光の中だけで生きていける段階まで到達した霊は、光とは何かについて完全な理解が出来ております。そうでなかったらその階層にはおれません。その階層に至るまではやはり光と闇の錯覚の世界である幽界に留まります。進化していくとそういう比較対照を必要としない段階に至ります。そうすれば実在の真相をより正しく理解するようになり、実相をあるがままに知ることができます。例えば一輪の花にしても、もし霊眼によってその"全体像”を見ることができれば、地上では見られない美しさが鑑賞できます。霊眼には全ての物の内側と外側とが見えるのです。内側には地上のような外側だけの世界に見られない無限の種類の色彩があります。色調も無数にあります。そして物的感覚では理解できない霊的な実体感を有しております。私たちは地球の引力の作用を受けません。また永遠の光が存在します。魂が開発されるにつれて、その程度にふさわしい美しさも開発されます。こちらは創造進化の世界です。そこに生活する者自らが創造していく世界です。」

 

今回の質問のお答えであるシルバー・バーチ霊のお言葉には、少しは霊界を垣間見られるのではないかと思います。霊的法則は地上と霊界とでは違うとのこと。それは霊界では、同一レベルにまで進化した者同士の生活が営まれているからだと言われます。しかも光と闇といった対照がないとも言われているのです。光しかないとのこと。何と素晴らしい世界なのでしょう。光の中だけで生きていける霊は、光とは何かについて完全な理解が出来ているそうです。だからこそ、光の中だけの階層にいられるのですよね。早くそうなりたいものです。けれど、この世はどうかというと、光と闇といった比較対照の世界です。しかも、霊的発達程度の異なる人と毎日のように顔を合わせなければいけません。人間としてこの世にいるということは光を知るために比較対照の世界でそれを身につけなければいけないということなのでしょう。更に死後であっても光を理解できない場合は、理解できるまで、光と闇の錯覚の世界である幽界に留まるしかないとのことです。そう考えると、やはり今この世にいる間に光の理解を可能にしていく努力が必要なのだと思います。このシルバー・バーチ霊のお言葉で、益々私は霊界へ直行できるようになりたいと願う気持ちが強まりました。