「暗闇にいる人に光を見出させてあげ、苦しみに疲れた人に力を与え、悲しみの淵にいる人を慰め、病に苦しむ人を治し、無力な動物への虐待行為を阻止することができれば、それがたった一人の人間、一匹の動物であっても、その人の地上生活は十分価値があったことになります。価値ある者を求める闘いに嫌気がさすようではいけません。これはあらゆる闘いの中でも特に偉大な闘いです。唯物主義と利己主義ー地上世界を蝕み、何のために生まれて来たかを自覚せぬ大勢の人々を暗闇へと堕落させている、この二つのガンに対する永遠の闘いです。

善のための努力が徒労に終わることは決してありません。人のためになろうとする試みが無駄に終わることはありません。善行に嫌気がさすようことがあってはなりません。成果が表れないことに失望してはなりません。人のために役立とうとする志向は自動的にこちらの世界からの援助を呼び寄せます。決して一人であがいているのではありません。いかなる状況のもとであろうと、まわりには光り輝く大勢の霊が援助の態勢で取り囲んでおります。裏切ることのないその霊の力に満腔の信頼を置き、それを頼りとすることです。物質の世界にはこれだけは安全というものは何一つありません。真の安全は人間の目に映じぬ世界ーー地上のいかなる器具をもってしても測ることのできない永遠の実在の世界にしかありません。

人間にとって真の安全は霊の力であり、神が宇宙に顕現していく手段であるところの荘厳なるエネルギーです。他の全ての存在が形を変え、あるものは灰に帰し、またあるものは塵と砕けても、霊的存在のみは不変・不易であり、不動の基盤として存在し続けます。全てを物的感覚によって推し量る世界に生きているあなた方にとって、その霊的実在の本質を理解することが極めて困難であることは私もよく承知しております。捉えようとしてもなかなか捉えられないものです。ですが、私のこうした説教によって、たとえ不十分ながらも、霊こそが永遠の実在でありそれ以外は重要でないことを お伝えすることができ、流砂のような移り変わりの激しい物的存在ではなく、不変の霊的真理を心の支えとして生きようとする志を抱いて下さることになれば、及ばずながら私なりの使命を達成しつつあることになりましょう。」

 

今回の内容にも、強く心に響いてきます。私達人間同士が助け合って生きて行くことが当たり前のことですし、一番肝要な事なのですよね。もちろん、命のある動物も。決して虐待行為を許してはいけないのです。また、地上世界には常に唯物主義と利己主義がはびこっており、二つのガンとまで言われています。そして、その闘いは永遠の闘いとシルバーバーチ霊ほどの方が言われているのですから、簡単にいかない大変なことなのだと思います。大きな大きな渦となっている中を、そこに闘いに臨むのですから一筋縄ではいかないのは当然だと思います。けれど、善の為の努力は徒労に終わることはないと断言されておられます。非力であっても人のために役立ちたいという思いには、すぐに霊界側は反応して下さり、援助して下さると言われています。もちろん、すぐに成果など表れるはずもありませんが、霊界の援助を信じて、自分の出来うる限り、世のため人のために役立つ努力をして行くことが、必須なのだと改めて強く思った次第です。