誰にでも分け隔てなく


オーケストラをわしづかみにする


人間力



小澤征爾さん


東京に雪が降った日の朝


旅立たれたそうです。




2011年にI先生が旅立たれてから


手話や聞こえない人をとりまく社会は


より、激動の時代となりました。



こんな時代だからこそ

I先生のような存在が必要なのでしょうが..


I先生もそのカリスマ性

誰にでも分け隔てなくと

共通するような所がありました。



いまや東京の手話学習者の方々で 

その名を知らないということも増えてきましたが、

養成する立場の人間としては

さすがに名前は知っている通訳者が多いでしょう。


なかには

私と同様にリスペクトしている

手話通訳者も少なくはないはずです。


しかし、

I先生をリスペクトする人たちが

I先生と同じような振る舞いを

しているかというとそうでもなく


それが人間というものなのだろうと

言えばその通りですが、

I先生のDNAを

その一部だけでも

残されたものが受け継いで行けたらと願います。




あらためて

上にたつ人の人間力が

魅力が

良き魂が

まわりの一人たちに

良い影響をもたらし

進むべき方向を自ずと

切り拓いていく力を

与えてくれるのだろうと実感しています。



身体はそこに存在していなくても

無くならないもの

それを見失わないように

生きていきたい。