たとえば

 

話者から原稿を頂いている場合

フォローは何をするべきか

 

読み取り通訳担当者と一緒に

対象である聞こえない人の手話をみるべきか

と、いうと

 

そりゃあフォローするには

手話をみるでしょうと

思われるかももしれませんが

フォローの立場であれば

少し事情は違うと言えます。

 

実際に読み取りをしている担当者は

手話をみているのは当たり前ですが

フォローはそれよりも

原稿と手話を同時にみながら

ウェイトは原稿にあります、

通訳担当の読み取りの固有名詞や

大切なポイントが抜けていないか

原稿と照らし合わせながら

気を配ります。

 

特に留意すべきは団体名など

間違ったらちとまずいというような事もありますし

一文字違うだけで

大きく異なることありますよね。

 

あとは何度も言っていますが

数字系ですね、

年、円、とか数字関係の部分

 

読み取り担当者は

リアルタイムで原稿をみる余裕はあまりないので

フォロー担当者が

気を配ることで

ミスを減らす事が出来ます。

 

 

お互いに信頼関係のある間柄であれば

通訳のフォローも

スムーズにいくかと思いますが

その逆は辛いですね。

 

 

そう言えば数年前

一回、少し苦手な先輩と組んだ時

柄にもなく少し委縮してしまって

あまりフォローも出来なかったことがあって

 

その時

‘なんでちゃんとフォローしないよっ!’と

通訳終了後

帰る時に捨て台詞を言われたことがありました(笑)。

 

 

いやいや

そんなアナタだから

わたし、何も言えないんですよ~!

 

なんては言いもせずに

少し呆れながらも

つい‘すみません’とか

言ってしまった私でした・・・(笑)。

 

 

 

最後に

手話学習者の方々に

読み取り通訳を聞いていて

あらっなんで

あの手話を読まないのかしら

読みとれていないのかしら的に思われる方も

たまにいらっしゃるのですが

 

目にした手話単語を全部そのまま日本語にする訳ではないのです、

 

いくつかの手話がまとまって

一つの言葉になったりします。

だから上手い通訳者はすぐに声に出したりせずに

少し待って、一番ふさわしい日本語の語彙に、文章に変換します。

 

手話と音声にタイムラグが少しある方が

本来は翻訳技術としては当たり前のことなのです。

 

ですから、フォローするタイミングも

その見極めが難しいという事なのです。