最初に手話のある結婚式に参列したのは

私が初めて出会った聞こえない人と聞こえる友人の結婚式です。

 

当時、住んでいた小田急線沿いのS区の公的施設の一室を借りて

持ち寄りのウェディングパーティーでした。

新婦のご両親位が手話が分からない人で

その他は手話サークルの仲間で

手話通訳者はいませんでした。

 

2回目は新郎新婦共電機メーカーに勤務している

聞こえない人で

会社の関係者や、親族など

聞こえる人が多いけれども

やはり手話サークル関係者も多くて

正式な手話通訳の制度利用ではなくて

手話サークルのメンバーで

通訳の様なことをしていた微かな記憶があります。

 

3回目は新郎新婦とも聞こえない人ですが

新郎は発声があり、普段は手話をあまり使用しない方で

私は新婦の友人として参加しました。

参列者は親族と手話サークル関係者だけだったせいか

この時も手話通訳者はいなかったですね。

 

4回目、5回目は

比較的最近で

2017年、2018年と続けて結婚式

どちらも下北沢のとあるお店を貸し切って

まったくの手話が第一言語でのセレモニーで

制度としての手話通訳者はいませんでした。

 

2017年が新郎が聞こえない人、新婦は聞こえる人

全員が手話が分かるメンバーで50人位だったでしょうか。

 

2018年が新郎が聞こえる人、新婦は聞こえない人

この時はもっと参加者が多かったような・・・

新婦の友人には

手話ニュースのろうキャスターをしている方とかも参加して

盛り上がりましたね~。

たしか、手話が分からない聞こえる人は

新郎のご親族だけで

ご親族様に手話サークルの仲間が通訳のようなことをしていました。

 

振りかえると

自分が友人として参列したろう友の結婚式の中でも

 

2017年、2018年の結婚式が

一番楽しかったですね~。

 

考えてみれば

友人として参列した結婚式よりも

仕事として関わった方が数が多くなりました。

 

 

自分が手話通訳者でありながら

言うのも矛盾しているのですが

やっぱり本当は手話通訳者がいない

つまり手話が第一言語の世界である

結婚式が一番な気がします。

 

でも、やっぱり

現実にはなかなか厳しい時もあります。

特に、参列者が

聴者である親族や、会社の関係者などがマジョリティである場合

マイノリティとして

不利益を被るような場面もあることでしょう。

 

そういう時にこそ

手話通訳者としてベストを尽くす

縁の下の力持ちに徹し

聞こえない人達の結婚式の成功に寄与することが出来る

手話通訳者でありたいものです。