タイトルの通り結婚式の手話通訳場面は千差万別ですが
①②③④の記述は
依頼者が新郎、新婦で、共に手話が第一言語の聞こえない方のイメージです。
あらためて、披露宴の流れについて
開宴 新郎新婦入場
新郎新婦紹介
ウェルカムスピーチ
乾杯・挨拶
ケーキ入刀・ファーストバイト
歓談 (新郎新婦中座・お色直し)
プロフィールムービー
新郎新婦再入場
テーブルラウンド
余興・歓談
新婦の手紙・両親ギフト贈呈
両家代表挨拶
新郎謝辞
新郎新婦退場
エンディングムービー
お見送り
ざっとこんな感じでしょうか。
ちなみに、ムービーには
字幕をつけてくださることが殆どです。
この辺りは本当に昔とは異なりますね。
ただ油断はしません(笑)。
必ず字幕がついているかは確認をします。
新郎新婦が退場後に流れるエンディングムービーも
参列者の聞こえない方々もご覧になりますので
字幕がなければ、その部分も手話通訳が必要になりますから。
さて、上記の披露宴の流れをみて
一番、通訳が大変なのはどこだと思われますか?
もちろん、それぞれに緊張する大切な場面ですが
おそらく経験のない人には分からないであろう大変な場面は・・・・
ケーキ入刀・ファーストバイト です。
意外でしょう? ここはですね、本当に地味にすご~く大変です。
司会者がファーストバイトの瞬間を写真撮影してとかアナウンスすると
参列者が大勢おしよせてきます。
この時に、手話通訳者が怖気づいてしまってはいけません。
だって、新郎新婦の通訳の為にいる訳ですので
そりゃあ大した話がそうある事もないのですが
やっぱり色々な人が話しかけたり
司会者からのアナウンスを通訳しなかったら、困りますよね。
だから、どんな事があっても
手話通訳者は新郎新婦から見える通訳位置を死守しなければなりません。
この辺りの動き方はなかなか難しいです。
目立たぬように、でしゃばらず、かと言って
ひいてしまったら、たちまち追いやられてしまい
あれっ通訳が見えなくなった~と
新郎新婦が困ってしまいますから・・・。
手話通訳者はあくまでも
縁の下の力持ち的に陰となり聞こえない方を支える訳ですが
時に大胆に、時に強靭に、そしてやはり目立たぬように
主役である新郎新婦への情報提供をする訳です。
ただ手話⇔音声日本語をやるだけでは決して
その職務を全うすることは出来ません。
どんな場面でも手話通訳というのは
本当に奥深くまだまだ色々なことがありますが
誰かの指示待ちという事では無くて
やっぱり常に自分自身で考える、よく周りをみる、
どうすれば、もっと良い仕事が出来るのかを考え続けること
そして、実際に積極的に動いていくことが
大切だと思います。
結婚式通訳については
この他、失敗エピソード、結婚式通訳あるある、
諸々な気付きなどもありますが・・・
さすがに4回連続なので
一応、これでひとまず終わりにします。
また機会があったら~(*^^)v