20年ちょっと前

(けっこう昔・笑)

 

その当時は

サークルが終わったら

居酒屋組とお茶組と分かれて

それぞれに毎週のように手話べりをしていたものでした。

 

私はわりと居酒屋組

もうそのお店も無くなり

中心メンバーの一人のろう者Aさんは他界され

その他のろう者も高齢化

よほどのことがないと

飲みになんか行きません。

 

まぁ今はコロナですしね。

 

あの頃が懐かしいな~。

 

話はもとい

そのサークル後の定例の飲み会の場でのこと

ろう者と聴者の割合は半々位だったと思いますが

一人の聴者、当時、講師もしていた手話通訳者Sさんが

唐突に

‘この間、夜中に警察の通訳で呼び出されて大変だったのよ~’と

ぽろっと手話と声とで

話し始めたのでした。

 

私は手話通訳者になったばかりでしたが

ん・・いま、それをここで言う?という違和感を持ちました。

 

で、ろう者メンバーの表情をみると

みんな嫌さそうな顔をしている、と私は感じました。

 

目があった

ろう者Aさんが

困惑していた私に

‘ほっとけ、かまわん・・’と

決して許している訳ではなく

無視のような、無言の抵抗?

いや諦めだったかもしれません。

 

通訳者Sさんにしてみれば

こんなのは守秘義務違反にはならないと

思っていたのかもしれませんが

みんなが楽しく飲んでいる場所で

その話は必要だろうか・・

 

直接には関係ないかもしれないけれど

非常に狭い世界です、

どこでどうつながっているかもしれないですよね、

 

もしかしたら

この位なら大丈夫と

油断もあったのかもしれませんが・・・

 

ベテランの通訳者が

こんななの?とその時に失望したことをよく覚えています。

 

のちに

通訳者Sさんが

聞こえない方たちからあまり信頼をされていないことを

知ることになりましたが

それは当然のことだろうと思います。

 

守秘義務を簡単に考えてはいけないと

また

聞こえない方から

注意をされなくなったら

通訳者として終わりだなと

あの時に教わりました。

 

一応、私も指導者の立場だったり

通訳者としてもベテランな訳ですが

未だに、ろう協の重鎮から

怒られたりすることがあります(笑)。

 

本当にありがたいことです。

 

前にも少し、思い出話をした通り、

昔からのお付き合いのあるろう者の方々の高齢化が進み

一人減り、二人減り、

寂しいなあと思います。

 

それに昨日の手話言語学研究の研究者の方々に

こんな手話もあるんですよ~と

自慢したい位のすてきな味のある手話です。

 

(なぜ、あなたが自慢?という疑問もあるかもしれませんが・笑)

 

もっともっと

皆さんには

お元気で長生きしてほしいなぁ~ニコニコ