2日間の長時間にわたるZOOMによる講座は初めての経験でしたが

仕事や会議などを調整することが出来たり

自宅にいながらの深い学びが出来たことは

おそらく、コロナ禍の恩恵のような気がします。

 

正直、悩みながらの参加でしたが

2日間の講座は大変、意義のある素晴らしいもので

頑張って時間を作り参加して良かったと思いました。

 

特に2日目の今日は

ネィティブサイナーの方々のお話しもあったり

テーマの「手話言語学の研究倫理:ろう者と聴者が協働する現場とは」

ネィティブサイナーの方々の思い

研究者の方々のお考えなど

大変、興味深いものでした。

 

 

私は言語学の研究者ではありませんが

一応、長いこと聞こえない人、手話に関わってきた人間として

それなりの自負もあり

関連する書籍も少しは目を通してきたつもりですが

 

今回の言語学の研究者の方々のお話しで

印象深かったのは手話言語学の研究と当事者への貢献についての部分です。

 

現在のように

言語学の研究者の方々が興味を持って下さり

手話言語学としての専門の研究者の方々がいるという時代ではなく

 

虐げられてきた言語として

聞こえない方々自身が大切に培われてきた手話

 

単なる研究対象であって欲しくない・・・

そんな気持ちもあったりもします。

 

残念ながら、昨今の手話や聞こえない方々をとりまく混沌としている状況は

手話言語学の研究者の方々も

(意図しなかった、誤解のようなこともあるかとは思いますが)

良くも悪くも何らかの関わりがあるように思います。

 

今回の講座の中で

研究者の方々の思い

手話言語学の研究倫理についてのお考えを少し伺えて

 

また何よりもネィティブサイナーの方々が

きちんと今の状況を捉えながら発言されていて

さすがだなぁと敬服しました。

 

特にSさん、前々から素晴らしい方だと思っていましたが

初日の講座の中での疑問点や

(私も感じていたことでした)

研究をする際にもっと幅広く、

ネィティブサイナーの方々へのアプローチを提案されていたり

それも嫌な感じではなくて

自然体のすてきな手話でした。

あれはお人柄なのでしょう。

決して、責めたり批判するのではなくて

素直な気持ちで、ご意見を出されていて

思わず、画面ごしに‘そうそう、その通り、Sさ~ん’と

手が動いていた私です。

 

 

あと、同業者として素晴らしいと思ったのは

手話通訳の方々の日本語力です。

いや~私も頑張らなきゃと思いました。

 

 

あらためて今回の講座を企画して下さった

東京手話言語学研究会(TOSLL)の皆さまにお礼を申し上げたいです。

 

ありがとうございました🍀