一般的には居酒屋等での酒宴において

コミュニケーション第一言語は日本語(音声)ですね。

 

楽しい時間という事に間違いはないですが

第一言語が手話である人間にとっては

手話を知らないメンバーとコミュニケーションをとることは

比較的慣れている間柄であっても

実は決して容易なことではありません。

筆談や、コミュニケーションの工夫などなされていれば

また状況も変わるでしょうが

 

居酒屋のよう所では

酔っぱらいは自分勝手に話をするものですし(笑)

大した話しがそうある訳でもない、という事で

筆談などなされることはあまり多くなく

と言って手話などが出来る訳でもない

明らかにコミュニケーションの壁は存在しており

そこに障害者である人間が作られていると思います。

 

ところが

数年前のことですが、仲間ととあるイベントのあと

暑気払いで飲みに行った時

最終的に、第一言語は手話になりつつありました。

5人いるメンバーの内、手話が出来る人間の方が多かったからです。

 

2人が聞こえない人で第一言語は手話の人と私

もう2人は聞こえる人で手話を知らない人

 

正直にいうと、私はどちら側につくことも出来た訳ですが

アルコールが入って

そばにネィティブサイナーがいれば

普通に手話で会話する方が私にとっては楽なんです。

(決して意地悪をした訳ではないです・笑)

そういう事もあって

その場の第一言語は手話に移行しつつありました。

 

そして、いつもとは逆に

マイノリティになった聞こえる2人に私は通訳をしている感じ

 

つまり、この暑気払い居酒屋において

障害者だったのは

第一言語である手話が理解できない人たちだったと言えるのではないか

これこそが障害は社会が作るという事ではないかと思いました。

 

手話をもっと沢山の人たちが理解出来る様になり

手話通訳者が不要になるような世の中が

本当は良いんだよなぁ~と

現実的ではないのかもしれませんが

そう思っていました。

 

手話通訳者でありながら

こんなこと言うのもなんですが・・・

 

本当は素晴らしい手話通訳者が少しいるよりも

下手でもいい、日常会話程度でいいから

もっと手話が出来る人が増え、聞こえない人に対する理解が広まるほうが

 

きっと聞こえない人達は

生活しやすい、孤独感を感じにくい世の中に

なっていくような気がします。

 

また、現在、地域の手話通訳派遣では

(昔は柔軟な対応してくれていたが)

飲食を伴う場合、冠婚葬祭をのぞき

公的な派遣制度は認められていません。

 

都派遣では認められていますが・・

実は酒宴の席ほど

色々な通訳テクニックが必要なのです。

 

おっと、また話題が逸れそうなので

こちらは次回に。

 

 

今日はこのへんで(*^_^*)

 

 

 

 

ちなみに