まずは昨日のブログの補足です。

 

手話通訳の学習としておススメのDVD

翻訳例と音声(翻訳)付き、両方が望ましいですが

勉強の最初はもちろん、消音にして観てくださいね。

 

書き言葉と話し言葉が異なることは

非常に重要な事です。

何故なら、実は通訳現場で話し言葉であることが殆どでありながら

実際のDVDは書き言葉になっていることが多い

多少、話し言葉風に書き方になっていたとしても

アクセント、イントネーションなどは

文字には起こしにくいからです。

 

しかも、手話通訳の現場では

話し言葉の方が大事になってくる場面の方が多いのです。

 

  

補足が長くなりましたが

 

読取りDVD、実は読取りだけではなくて

手話表現の勉強にもとても役に立つという話へ。

 

時々、耳にする

‘私は手話の表現はまあまあなのですが

読取りが苦手なのです・・’

 

こう言っている人の殆どの人が

残念ながら、表現もまあまあではなくて、

聞こえない方には伝わりにくい手話表現になっていると思います。

 

それはなぜか?

 

自分のことを思い出すと

私の手話のような手話でない手話を

頑張って読み取ってくれていた聞こえない方の存在

完全に私に合わせてくれていたのです。

 

決して、私が手話表現が出来ていた訳ではなくて

聞こえない方が自分の頭で手話に変換してくれていた訳です。

 

多くの聞こえない方たちは

聞こえる人たちに囲まれて社会生活を送る中で

自然にある意味、バイリンガルのようなことをされているのです。

 

また、あまり手話が上手でない聴者に対しては

どうしても聴者対応手話になってしまう方が少なくない・・・

(最近はそうでもないかな・笑)

そうすると、わりと出来ている気になってしまう私たち・・・

 

それで、DVDの登場です。

DVDでは比較的、自然体の時の方が多いですので

その中で手話を理解しながら、

手話の語彙を増やす、手話の文法を理解する、

慣れて行けば、シャドーイングなんかすると

手話のリズムを身体に馴染ませるなんてことも

出来ない訳ではないのです。

 

そして、

読取りDVDの音声付きがおススメの理由は色々ありますが

たとえば一つ、最終的にある程度、理解が出来た時に

今度は手話表現を見ないで

自分がその読みとりの音声を聞きながら手話を表現してみる

という方法もあります。

 

つまり、インプットとアウトプットは表裏一体ということです。

 

という事で、今日はこの辺で~。