まるで公開交換日記状態になっているような気がしないでありませんが(笑)
手話通訳者のブログ
たいしさんのブログを拝見していると
地域によって
こんなに状況が異なる事に
ある意味、日本の手話通訳制度がまだまだ脆弱であるのだと実感します。
私の住んでいる地域では
たいしさんのブログにあるような状況とは
少し違っています。
もちろん、まだまだ十分とは言えない面もあり
課題は沢山ありますが・・。
また
コロナ禍の前までは
障害者差別解消法施行後はますますに
多くの企業の手話通訳導入がすすみ
手話通訳依頼は増加傾向だったものの
現在のコロナ禍に
経営不振に陥っている企業も少なくない現実は不安材料です。
意思疎通支援事業で聞こえない方自身が依頼しての通訳時は
聞こえない方の利用者負担はありませんが
企業依頼の場合は決して安くない手話通訳料が必要です。
年間で相当な手話通訳の予算をとり
社内行事、研修など実施されていました。
しかし、順調に一歩ずつ進んでいたような聞こえない人達の情報保障が
コロナ禍を契機に後退するのではないかという懸念があります。
それでも
意思疎通支援事業における手話通訳の制度利用に関して
聞こえない方に歯止めをかけるような状況にはないと思います。
もちろん私が全てを把握している訳もないので
知らない所で
不利益を被っている聞こえない方もあるかもはしれませんが・・・。
ただ気になっていることがあります。
ざっくりな言い方になりますが
東京の場合は
意思疎通支援事業における手話通訳派遣制度は
区市レベルと東京都レベルと2階建てになっています。
区市レベルとは地域独自の登録試験に合格している手話通訳者
または統一試験試験に合格している手話通訳者が担っています。
要綱はそれぞれの地域で微妙に異なりますし
同じ東京でも手話通訳者の謝金や
運営方式もそれぞれに異なっています。
そして、東京都レベルとは
また区市の試験、統一試験とは異なる試験を受けて、合格した手話通訳者が担っています。
その試験の受験資格の中には手話通訳士合格の条件があり
基本的には区市レベルの通訳者に比べて技術が高い通訳者です。
したがって
地域の通訳者より専門性の求められる通訳を担います。
手話通訳者は区市と都と両方を兼ねていることも多いですが
それぞれに手話通訳依頼がどちらなのかで
謝金や事務手続きなども異なっています。
聞こえない人たちは
基本的には
区市レベルの通訳者にするのか
都レベルの通訳者にするのかを選ぶことが出来ます。
ただ・・これも
同じ東京と言えども地域差があり
それぞれに
色々な課題はあります。
それでも
社会は確実に変化しているように思います。
手話通訳がボランティアではなく
きちんと仕事として見られるようになってきたと感じています。
昔だったら、きっとお金は発生しない
ボランティアの感覚で扱われていたような状況が
それなりに
手話通訳が仕事として認知され始めている、そんな気がします。
ただ、たいしさんのブログを通して
地域差が大きいことを知り
あらためて
聞こえない方たちの置かれている厳しい現実を感じます。
もっともっと
日本全体に手話通訳の派遣制度が
もっとより良く発展することが必要ですね。
今日はここまで。