漫画・アニメ
『BANANA FISH』
著者:吉田 秋生(よしだあきみ)
コミックス全19巻 他
1985年、ニューヨーク。ストリートキッズのボス・アッシュは、瀕死の男から「バナナフィッシュに会え」というメッセージと共に薬物のサンプルを受け取る。ベトナム戦争出征後、廃人となった兄・グリフィンも同様に「バナナフィッシュ」と呟くことを知っていたアッシュは、謎を追い始める。
しかし、背後には、因縁深いマフィアのボス・ゴルツィネを含め、血生臭い陰謀が隠されていた。
カメラマンの助手として渡米した英二は、雑誌の取材を通じてアッシュと知り合い、事件に飛び込んでいく。
まさに不朽の名作…!
知らない方はほぼいないと思うのですが、この興奮の記憶は残しておきたく。
もうラストは涙なしには読めません。
BLってくくると怒られる方もいるかもしれませんが、「僕の魂はいつも君とともにある」という英二の言葉を胸に笑顔で生涯を閉じたアッシュと、言葉の通り、魂をアッシュに渡して生きた英二を見ると、友情という言葉では表せないと思いました。
アニメ版は、設定が放送と同じ2018年頃となっており、ベトナム戦争でなくイラク戦争が発端であるなど若干の差異がありますね。
雰囲気は80年代がよく再現されており、2018年という設定にしたのはハイテク機器を登場させるためかな…と思います。
アニメは、なによりアッシュの美少年っぷりが素晴らしかったです。漫画ではどうしても白黒になってしまう、あの緑の瞳を、全編通じて見られただけでも満足。
ビジュアルです。天使のように美しい金髪青年と、黒髪のアジアンという組み合わせ。
同じアメリカでの話であることや、刑務所が登場することも、似ているなーと思ったところです。もちろん、BANANA FISHの方が圧倒的に先なので、インスピとかあったのかなーと思いました。