陽明門の龍など調べてみた
日光に行き一つの門に圧倒されてしまった。その門の名前は陽明門。ツアーガイドの説明を盗み聞きしつつ、後日何かエピソードが無いか調べてみるとでるわでるわ…すごいこと。
整理するためにも陽明門について凄さをまとめてみた。歴史などは深堀せず要点をピックアップしていこうかと思います。
■陽明門について
日光東照宮の象徴的な建築である陽明門。別名は日暮の門。また12本の白色の円柱をもつため十二脚門とも呼ばれている。製作者は甲良豊後守宗廣(棟梁)と狩野探幽(画家)。この二人は江戸城の天守閣を手がけている。■いつできたの?大きさどんなもん?
今から380年前。高さ11.1メートルの2層造り、正面7m、奥行き4.4m。
入母屋造、三間一戸の中央が通路、2層の楼門
■陽明門の名前の由来
陽明門の名称の由来は京都御所にある十二門の東の正門が陽明門と呼ばれているところから授かったとされる。江戸時代初期の彫刻・錺金具・彩色といった工芸・装飾技術のすべてが陽明門に集約している。正面唐破風下には「東照宮大権現」とある。
■何が凄いの?
以下にその凄さをリスト形式で記述する。■陽明門について
・とりあえず国宝・1日中見てても飽きない事から"日暮門"とよばれる。
・当時の技術の最高峰がつぎ込まれ彫刻の数は508体にのぼる。
・陰陽道に強い影響を受けている。
・本殿の前の陽明門を中心に結んだ上空に「北極星」が来るように造られる。
・陽明門は真南を向いて建っている。そして真南に行けば江戸へ着く
・明治維新までは一般人はくぐることが許されていない門
・色々なストーリーが掘られている。(後述)
・遊びの彫刻は20体で、他に花鳥の彫刻が10体ある。
・門には竜がいるが、それぞれ口の空け方異なる。これは「十人十色」を表現している。
・あえて未完成に作られている。
・上層高欄には「千人唐子の知恵遊び」があり「司馬温公の瓶割り」、「孟母三遷」などのよく知られた故事・逸話を主題としたものや子供の遊びをテーマの彫刻が並んでいる。
・柱は全部で12本ある(グリ紋と称する渦巻状の地紋と鳥獣、草花が彫らる)が、裏側の左手2番目の柱は"魔除けの逆柱"と呼ばれグリ紋の向きが逆としている。「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という伝承を逆手にとり、わざと柱を未完成の状態にすることで災いをさけたため。他にも後述の目貫の龍もあえて目を貫かなかった(描かなかった)ともされている。
上はそのグリ紋が逆である事を示す写真。
■陽明門に描かれる色々なストーリー
孟母三遷
子供が勉強をするようにと環境のよい場所を探して三度も引っ越したという孟子の母の話

司馬温公の瓶割(かめわり)
中国の政治家の司馬が子ども時代、水瓶に落ちた友達を救うため大切な瓶を割ったという話の彫刻。どんなに大事な物でも人の生命に勝るものはないという、生命の尊さを教えている。

その他の彫刻
陽明門の下層部に位置する彫刻郡は中国において文雅の士の四つの遊び大人の遊びが掘られている。
・右端には琴を弾く
・2番目は(囲)碁を打つ
・3番目は書道
・4番目は絵画を鑑賞する姿
以上の事柄を「琴棋書画」(きんきしょが)という言葉で表現している。
・最後の中央の彫刻は朝に髪を洗っている所に、5人の訴え人から聞いている様子が現われ国を治める者は何時、如何なる時でも国民の事を忘れてはいけない教えを表現している。
・子供が遊ぶ姿は天下が平定され、安心して遊ぶことが出来る世の中である事を表す。
■掘られている龍
・『目貫の龍』という白い龍が見れる。目が掘られて(貫かれて)いないのは「画竜点睛」で目を入れたら遥か彼方に飛翔してしまう、故意に未完成にしておいて建物の崩壊を防ぐためのゲン担ぎとも言われる。・「龍」のようにみえるが実は「麒麟」、「息」、「竜馬」、「飛龍」がいる。

良く似てはいるが上は龍と息の違いを表す。それぞれの特徴や違いは以下のとおり
□「飛龍」は翼と尾びれがある。
□「息」は牙があり、髭がなくて上くちびるに鼻の穴がある。
□「麒麟」は1角、竜馬は牙がない、麒麟の蹄は2つに割れた偶蹄
□「竜馬」は2角、麒麟は牙がある。竜馬の蹄は割れていない奇蹄
中国の伝承では、龍は鯉が変化したものとなっている。あるWebサイトより抜粋だが(龍馬→息→龍)の過程が描かれているとされ、「人は修行により鯉が龍になるように立派になる」という意味が込められている
・「昇(のぼり)竜」(「八方にらみの竜」)と「降(くだり)竜」(「四方にらみの竜」)などそこらじゅうに竜がいる。
龍は武士のあこがれといわれ、麒麟は徳のある王の世に姿を表しているのだ。


