左の画像は昨年のプラ舟系の仔で現在二歳、雌。当歳時は無傷で尾張りの良い魚というだけで、たいした印象もなく、種魚の予備という位置付けで何となく残っていた魚だったが、ここにきて魚の格が上がってきた。魚の外見だけで言えば、残している二歳以上の魚の中で1、2を争うと思う。本命の雌とは双従兄弟くらいの血のつながりになり、無傷で尾型が良い点と2歳で伸びてきた点で本命雌と似ている。となれば、柳の下を徘徊してみたくもなる。今思えば、試し引きしておけばよかったと悔やまれるが、春先には種の候補にすらしていなかったので、改めて自分の魚を見る目の無さを痛感している。

 

 来年のペアリングで本命ペアで採るか否か迷っている。仔出しが横綱級なのだから普通なら迷うことなく採るが、この腹を採ると他のペアで採るスペースがほとんどなくなってしまう。来年は更に産卵数が増えると思うので余計だ。5年先、10年先のことを思うと他のペアの仔を確保しておきたい。他所から魚を入れることなく、系統を前に進めるためには欠かせない。


 当歳は、ほぼ種に残したい魚が見えてきたので、近々、優魚クラスも出して行く予定。


二歳 雌 本命雌