大王墓クラスの石室を持つ大型円墳・・・・・

 

物部氏の首長墓と考えられています。

 

 

 

奈良県天理市杣之内町峯堂にある峯塚古墳。

 

杣之内古墳群に属する大型円墳。

 

 

7世紀中葉、古墳時代終末期の築造。

古くに盗掘され、副葬品や棺は残存しません。

 

 

峯堂の塚、墓山、大墓などとも呼ばれ、舒明天皇陵の改葬陵と推定されたこともあるとのこと。

 

 

南の農道より六地蔵を目指します!

 

 

■六地蔵

 

石仏、宝珠など石造物が集められています。

内山永久寺の遺物でしょうか・・・・

 

 

 

石仏の手前を東(右)へ畔に沿って歩くと、フェンスに囲われた林地があります。

 

害獣柵、たくさん見てきましたが、ここが扉とはわかりにくい!

情報が無くては辿り着けない場所のひとつですね。

 

しかも消滅しかけてる道!

まぁ季節的な要因もありますが・・・・・・

 

いやいや入ってみると、道もあり

 

左を見ると竹林の中に墳丘が感じられました!

 

文化財の存在を教えてくれます。

 

そして南側に開口している石室が!

    

花崗岩の巨石の切石を用いた、両袖式横穴式石室。

 

岩屋山式石室であり、石室は岩屋山古墳と同規模、羨道は少し短縮されています。

小谷古墳(橿原市)と同一設計であることがわかっています。

 

 

石室全長11.11m。

玄室長4.46m、奥壁幅2.58m、玄門幅2.60m、高さ2.4m。

羨道長6.65m、幅2.28m、高さ1.70m。

 

 

 

入口に土砂が流れ込んでいますが、入りやすい方です。

 

羨道東(右)壁。

 

 

羨道。

 

石室。

 

 

石室天井石。

 

石室西壁。

 

石室東壁。

 

石室の奥より振り返って・・・

 

石室西壁。

 

石室東壁。

 

羨道。

 

 

 

 

1969年(昭和44年)測量調査実施。

発掘調査はかつて実施されていません。

 

 

墳丘は3段築成の円墳。

 

下段径35.5m、中段径28.4m、 上段径17.6m。

比高8m、墳丘高5m。

 

 

 

また墳丘周囲には周濠の可能性。

 

上段には、凝灰岩質砂岩(天理砂岩)の長方形切石によるレンガ状貼石があり、中段、下段には、径5cm程度の円礫が、葺石に用いられています。

 

墳丘上段の葺石は、2㎞北で産出する凝灰岩質砂岩(天理砂岩)。

 

ほとんどが方形、一部L字形に成形され、表面は凹凸なく仕上げられています。

大きさは15-40cm、厚さは8cmほど。

 

綺麗な形状にするために、墳丘上で葺石の調整をしながら作業を進めた様子が、彷彿とされるとのこと。

 

 

 


 


 

 

六地蔵に戻りました・・・

 

 

東西に伸びる尾根を縦断する道。

 

墳丘南側。

 

 

墳丘南東側。

 

 

 

尾根の裾をえぐって丸い墳形を造り出しています。