■放下鉾[ほうかほこ]

放下僧に由来します。

放下とは、室町-近世に流行した大道芸のこと。

放下僧は大道芸をしていた僧のこと。

能の演目「放下僧」も有名。

 

別名「洲浜鉾」。

 

応仁の乱(1467-77)以前の創建。

明治中期に胴組、屋根、天井、柱など大改装。

 

 

 

■鉾頭

日、月、星の三光が下界を照らす形。

 

■放下僧

黄色の天王座の上の放下僧像。

享保年間(1716-35)作。

 

 

 

1929年(昭和4年)久邇宮朝彦親王の第五王子多嘉王(1875−1937)より三光丸と命名された稚児人形を乗せます。

 

 

■木彫丹頂鶴妻飾

1917年(大正6年)幸野楳嶺(1844−95)下絵による。

 

 

■天水引

上水引。

1996年(平成8年)新調。

 

■下水引

1994年(平成6年)栂尾高山寺の国宝「華厳宗祖師絵伝」を下絵にした綴織を新調。

旧下水引は与謝蕪村(1716~83)下絵の琴棋書画図。

 


■三番水引

復元品。

駒井源琦(1747-97)下絵による青海波におしどり図綴織。

 

■胴懸

花文様のインド絨毯。

旧胴懸の描絵玉取獅子、牡丹、鶴文様の朝鮮毛綴(16世紀)は保存。

 

 

■見送「バグダッド」

1982年(昭和57年)皆川泰蔵(1917-2005)作。麻、ローケツ染を新調。

旧見送「仙桃双鳳額唐子嬉遊図」は1828年(文政11年)西陣製の綴錦。

 

 


■町会所

京都市中京区新町通四条上ル小結棚町。

1849年(嘉永2年)土蔵建築。会所の奥に建っています。

1867年(慶応3年)町会所建築。

 

 

 

 

2015年雨の山鉾巡行前祭。