世界の株価の下落は、各国の公共資金投入でひとまず下げ止まるが、影響はこれ
からだ。
日本には昔からひとまねを批判して「株っかじり」という。人のお株をかじりとるとい
う。明治の初め鹿鳴館が大手町あたりに壮麗な姿を現したとき、人々は「株っかじ
り」と噂したようだ。外国からの賓客や外交官を接待する社交場だが、着馴れない夜
会服で連夜の舞踏会に明け暮れる政府の高官達を庶民の目には西洋の浅墓な猿
真似に映ったのだろう! その鹿鳴館のあった場所は、今や大和生命の本社であ
る。米国の金融危機に巨額の含み損を抱え経営破綻した大和生命である。
世界金融で先生の米国が墓穴を掘ったのである。金融を中心の経済に移行し
て、金融資産を桁違いに膨らましたが世界的な市場に追いつけなくなってきた。
金融本命からの転換が始まった。大和生命の社長が日興証券OBというのも悲劇で
あった。利回りを上げて資金導入を図った。そのためにはリスクの高い株式などの
運用を主とするのは自明の理である。
政治・経済両面で傷ついたアメリカの権威がどう立ち直るのか、また違う権威が現れ
るのか?まだ分らない。