大量生産の世が過ぎ去り、純粋な技術の競う時代になってきた。日本では98%が
中小企業で成り立つが、それぞれが立派な伝統技術を持つのが強みで、昔から
いわれる「暗黙知」が光を放つときがきた。
「暗黙知」…ハンガリー生まれの哲学者・マイケル・ポランニー(1891~1976)が
提唱した概念。文字や数式では表せない知恵やノウハウなどを指す。
例えば、<日本刀・戦艦大和・原子炉容器>を造る技術は、今では欠かせぬ技術に
なっている。日本刀の技術は1000年の伝統があり、刀匠も決して弟子に教えず、
技を盗む方法をとっている。「細かな感覚は言葉では伝わらない」! 第2次大戦
中、戦艦大和・武蔵の砲身は鉄の筒の中心をくりぬいて造ったといわれる。
その技術が原子炉容器を作るのに役立っている。継ぎ目のない一体構造の密閉
容器は原子力発電所の中心であるから世界中の原発プラント会社から発注が相次
いでいる。
1㎏足らずの鉄塊からたたき出す日本刀も600トンの鉄塊から削りだす原子炉容器
も、製鋼・鍛錬・熱処理・加工という工程は同じだ。
ものを作る技術は日本にはある、自信を持って邁進しよう、景気は下降に転じても
諦めないで ! 読売新聞キャンペーン記事 参照