先月の痛ましい事件が解決した。うら若き女性が自宅に帰った直後の行動が全く
分らぬという不思議な事件だった。帰宅後、すぐ同居の実姉に携帯した後の行動が
つかめない。マンションの防犯カメラに出た形跡が見つからず、マンション内に居る
と警察は推測していた。案の定、今月末に同階の2つ隣の男が逮捕された。それも
女性をミンチ状に切り刻みトイレから流したという。何という男だろう!
やっと自宅へ帰り、ほっとし警戒心が薄れるときである、都会のマンションの隣
人の名前も知らぬことは当たり前になってしまった。
名探偵・明智小五郎の名を知らぬ者はいないだろう。明智探偵の登場は江戸
川乱歩「D坂の殺人事件」(大正14年・1925)である。古き東京を灰に変えた
関東大震災の翌々年である。 「私立探偵が職業として成り立つのは 関東大
震災後、東京が都市社会化し、隣に誰が住んでいるか分らないという匿名性が
生まれてからだそうだ。 最近の状態は大正の比ではないだろう、会釈程度の付き
合いの隣人の邪悪の心の中を、神のごとき明探偵・明智小五郎でさえも読み取れま
い。
最新式マンションで、暗号式開錠でも、すぐ後ろに付いてしまえば通過できるという
し、自宅に入るときは周りを確かめて、入室したら即、施錠するという観察眼を切っ
てはいけないそうだ。いつも探偵の厳しい目を周囲に光らせていないといけないの
だ。戦場にも似た世を現代人は生きているのだから、ストレスもたまるな! 合掌!