昨日、自治体の「民意」と国民レベルの「民意」について書いたが、本日も葛西JR東海会長の簡明な、鋭い
文意を参考に書く。
米軍の再編の意図は、冷戦の終了によりソ連の脅威が消滅したら、お隣の中国が社会主義市場に変異し
顕著な成長を遂げ、急速な軍備の近代化、拡張を進め、アジアの覇権志向を露わにしつつある。
かくして、米中対峙の構図が明確化し、新たな抑止力が求められ、日米協同の基地運用が不可欠となった
1960年安保条約改正以来、はじめて国家と民主主義の命運を賭けた選択に直面したといっても過言で
はない。地域住民の意志が日米政府間の合意を覆すことになれば、両国の信頼関係と同盟の有効性は
損なわれ、日本の死活的国益を傷つけずにはおかないだろう。 もし、合意を覆したら(基地の拒否など)
中国の思う壺になる。日米間に楔を打ち込みたいと虎視眈々と狙っているのだから。
日米同盟による確かな抑止力が冷戦時におけるソ連の自制を促し、日本の平和と繁栄をもたらした歴史の
教訓は、中国についても全く同じに当てはまる。
最後にナチス・ドイツにフランスは負けるが、フランスの民意はバラバラで当然の負けであったとカナダに
亡命する船の中である学者は書き残していた。
① 世論を指導する事。… 指導者は民に行く道を示すもので、民に従う者ではない。
② 国の統一を保つ事。… 政治家とは、同じ船に乗り合わせた客である。船が難破すれば全員が死ぬ。
③ 祖国の統一を撹乱しようとする思想から青年を守ること。… 祖国を守るために努力しない国民は自殺
するのに等しい。
いずれも民意の行方にゆれる今の日本にそのまま当てはまるように感じる。
歴史の教訓を要約すれば
「民意」は尊重されなければならない。しかし 一部の利益が過剰に主張されたとき、それはブーメラン
のように自分に戻ってきて、自らを傷つける凶器となろう。