こんばんは。イタイおばさんです。
あと二ヵ月後に日本に帰国することは、昨日報告しました。
私に残された時間はもうわずかなので、この国で体験した驚き、喜び、違和感などなど、見聞録を忘れないうちに書き留めておこうと思います。
そう、あれは1年ほど前のことだったでしょうか。
ベトナム人の友達の家にご招待されました。ランチ会を催すので来てくれと言われたのです。
ちなみに彼女の名前をヒヤシンスさんと呼びましょう。
その当時、私はヒヤシンスとまだ知り合ったばかりで、緊張しながら彼女の御宅を訪問しました。
そもそもヒヤシンスを紹介してくれたのは、韓国人の友達のチューリップでした。
チューリップによれば、ヒヤシンスは自分の自宅に友達を招いては、お料理をふるまうのが大好きなそうです。なので、気楽に来ればいいよとのこと。
私は英語がそれほど堪能ではないので、正直気後れしながら行きました。他に呼ばれているメンバーはフランス人、ミャンマー人、バングラディッシュ人、中国人、韓国人(チューリップ)と私(イタイおばさん)だったわけで、会話は当然始終英語。私はほとんどうなずいてばかりで発言せずの苦悩の数時間でした。
その日、ミャンマー人の女性(タマリンド)が3-4歳くらいの、小さな男の子を連れてきていました。その子はタマリンドの息子で、まだよちよち歩きの子供でした。タマリンドはもうひとり12-13歳くらいの女の子を連れてきていたのです。その女の子はとても大人しい感じの少女で、服装も地味で、ずっと小さな男の子によりそっていました。私は2人ともタマリンドの子供だと思っていたのですが、なんとなく様子がちぐはぐなのです。
タマリンドはときどき、小さな男の子をテーブルに連れてきて、膝に抱いて一緒に料理を食べたり、息子のやんちゃ話をするのですが、女の子のことはまるっきりほおっておいて、私たちに紹介もしてくれません。
女の子のほうも、庭の隅っこにあるベンチに一人でちょこんと腰掛けて、控えめにこちらを眺めています。
私は女の子がちょっと可哀想になって、こっちに来たらと手招きしたのですが、遠慮がちに首をふるだけで、決してこちらにやってきません。
そのうちに、私以外の招待客はその女の子の存在をわざと知らん振りしているのだということに気がつきました。
それで、おそるおそるフランス人に小声でフランス人に聞いてみると、その女の子はナニー(子守)なのだと教えてくれました。
そのとき強烈にショックだったのです。
まだ小学生のような少女が、職業としてお金持ちの子供の子守をしているという事が!
それと私以外の招待客は、みんなそれを当たり前と思っていて、彼女を「別物」として扱っているということでした。
私たちが招待されていたのは昼時だったので、あの少女は学校に通っていないということになります。多分田舎のほうから出稼ぎに来ていたのではないかと思われます。
ターマリンドはかなり裕福な家のお嬢様で、イギリスにも家を持ち、イギリス人のような英語を話します。「召使い」の扱いも相当慣れているのでしょう。
なんか、そういう人と同席していることがすごく違和感に感じました。
でも発展途上国って、こんなこと至極当たり前なんですよね。
この国で、少しでも困っている人の役にたちたいと思いながら、結局は何も行動できなかった自分を恥じます。
私にできることって、何だろう。