手術無事終わりました | range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

2017年1月、中咽頭癌ステージⅣの告知から放射線化学治療を終えて、一旦会社復帰しました。再発して進行が早く手術が困難となり、抗がん剤による延命治療を選択しました。再度会社復帰した後、上咽頭にもガンが広がったため、オプジーボに切り替えて延命治療を行っています。

■手術無事終わりました

まず、昨日の心臓手術は無事にほぼ計画通り終わりましたことをお知らせします。麻酔が効いて局所麻酔の痛みはコントロールできました。15時頃から18時頃まで約3時間弱の手術でした。

当日お昼過ぎに心臓外科の執刀医から、術前説明を妻と一緒に聞きました。

心嚢液の一部が右心室を完全に圧迫しているので、血液が心臓に戻ってこれない状態になっているということで、一刻も早く処置が必要な状態であるとのことでした。

私が若くて体力あるから見た目は深刻に見えないので、勘違いしているかもしれないけど、死んでもおかしくないくらいの重症の中でも重症の患者だそうです。先に人がダウンするので普通はここまで悪化することはないそうです。

そのほか色々と手術のリスクを伝えられましたが、私の状態からハイリスクの手術になるということでした。気管挿管が難しく全身麻酔への移行がうまくいかないとあっという間に深刻な状態になるため、最初から最終手段の気管切開をする可能性もあるということでした。

妻と手術室手前で頑張ると誓って分かれました。

手術室はいくつもの扉があり、建物の一番奥まで行った感じがしました。結構広さがあり大きなモニターや小さなモニター群、複数の手術用ライトがテレビで良く見る光景と似ていると思いました。前回心嚢ドレナージの時の手術室がこじんまりしてたのでかなり大きく感じました。

心臓外科、頭頸部外科、麻酔科の人も来ていただき、10数名の方が付いていただいたと思います。

手術台に乗ると慌ただしく体のあちこちを触られ真っ裸になり、新たな点滴を入れたり、尿道にバルーン?という管を入れられたり、血圧測定器、酸素飽和濃度計など、ガッチリと固定されました。

上半身の消毒が始まりいよいよ手術開始です。点滴でも麻酔が入り、注射で局所麻酔をして痛みを確認しながらナイフで切っていきました。

痛かったら麻酔の注射を足しながら切り進みました。途中から電気メスに切り替わった感覚がありました。

手術の麻酔は良く効いていたと思います。切り裂く痛みはかなり抑えられました。広げるような痛みや持ち上がるような鈍痛のほうが痛みとしては不快でした。

常にリラックスを念頭に身体の力を抜くように心がけました。それでも痛みに力が入ることはありました。

心臓に到達したみたいで、途中から水分を抜いている音が聞こえて来ました。心臓の裏側にも溜まりがありますが、ここは癒着していて手が出せないということでした。癒着していた部分は取り切りもしていません。

執刀医はこれ何とか取りたいとお話しが聞こえてきましたが、深追いはダメだという声がスピーカーから聞こえてきました。もちろん今取ることはしないけど検討してみたい感じでした。

目的だった右心室を圧迫していた心嚢液は約200cc取り出しました。

その途中心拍数が突然40まで落ちて血圧も下がってます!と聞こえてきて緊張が走りました。

○○さん大丈夫?大丈夫?血圧上げる薬投与して、応援呼んで!と慌ただしくなった時は少し焦りました。

自分でも鼓動が突然変わった感覚がありました。120くらいあった心拍数がドンドン落ちていき、ピッピッピの音の感覚が長くなっていくので、最後にプーーとなりそうで頑張ってと思いました。

体が痺れてきて少し気が遠くなりそうだったので意識だけはしっかり持っておこうと思いました。

心拍数がゆっくりとなり、昔健康だった頃の懐かしい穏やかな感覚が戻ってきました。神経が昔に切り替わったような落ち着きを心地よく感じていました。

そうこうしているうちに、次第に脈が上がってきて助かりました。こちらでは上げてません。自然回復です。と聞こえてきました。

後から伺ったら、ショック状態から解放されて一時的に迷走神経反射になったのではということでした。

血圧回復、意識ありということで、手術再開しました。

少しして洗浄作業などしたあと閉じる作業に入りました。

術後、手術中と同様な現象が起きて安静にしています。体勢起こして着替えていたら、くらくらしてきて貧血になったと思いました。同時にナースセンターでもアラームが鳴って看護師さんが駆けつけできました。

突然脈が50台まで落ちて血圧が上60まで落ちました。安静にして一旦回復しましたが、次体勢を起こしてお水を飲んだらまた同様なことが起きました。体が慣れるまで、安静に慎重にしたいと思います。

それから、術前の睡眠時無呼吸症候群検査結果、かなりの重症ということがわかりました。AHIという指標があるそうで、5だと軽症、15〜20を超えると重症らしい。私の場合は69とかなりの重症者らしいです。いつ死んでもおかしくない値だということでした。

いくつか解決しないといけない問題、もちろん根本解決が必要ですが、それまでも繋ぎで対処していく必要があると思っています。

今回も対処療法なのでこれで癌が消え去るわけではないのでこの先も続きますが、まずは一つ一つクリアしていきたいと思います。