■冷たい飲み物で嚥下障害改善
1年、2年のスパンで振り返ると、飲み込みの動作は次第に失われているかもしれません。
人肌程度の飲み物は飲み込みが難しいものがあります。体温に近い飲み物は喉の手前で動きが止まってしまうことがあります。ぬるくなった味噌汁、スープ類で発生することが多いです。
日常で一番困るのは喉付近の痰や唾がうまく飲み込めないことです。寝ている時に喉付近に痰が溜まり、それを排除できなくて起きてしまうことがあります。
人肌のものは飲み込もうとしても喉の奥で止まったままになり、脳の指令とは裏腹に全く動きが止まったままです。その状態だと飲み込めないので、もう一度飲み込み動作をやり直して勢いを付けて飲み込む必要があります。
飲み込むのにもっと良い方法があります。冷たい飲み物や刺激物と一緒だと意外と飲み込めます。喉に物が来たと刺激される場所があるのだと思います。飲み込みセンサーは舌の付け根付近にあるのではないかと思います。
喉ちんこ付近と舌の付け根付近は、首周りの固い部分と同じように感覚が鈍く普通の皮膚と違う感覚があります。固く石灰化した細胞のような感じです。
冷たい飲み物で喉に刺激を与えることで、飲み込みの動作が刺激されて飲み込みがしやすくなります。
これからも治療による副作用は避けられないと割り切って、日々精進していきたいと思います。