■2019年、中咽頭がん再発した私の10大ニュース
今年もあともう少しありますが、2019年の私の10大ニュースを書いてみたいと思います。
延命治療している身としては、何と言っても生きて過ごせたことが一番のニュースとなります。それも辛い闘病生活ではなく、会社に一年を通して行けるくらい体調が良かったことはありがたく思います。
治療に携わって頂いた方々、家族、会社、友人など、応援して支えていただいたみなさんに対して感謝したいと思います。
生きていたからこそ良いことも悪いことも何でもありました。
だからといって何でも書くと闘病ブログから外れてしまうので、ここでは自分の体のことを中心に、そして病気に関することを中心に書いてみようと思います。家族とか仕事などの話は除くということになります。
①オプジーボとの出会い
・何と言っても今自分が生かされているのは、この治療がうまくいっているからだと思います。まず生きていることが一番のニュースです。
・2月からオプジーボの点滴を始めて、予定通り治療が出来て結果も良好だったこと、良い状態を続けられたので希望が持てる治療になったことが良かったと思います。
②他の病気にならず風邪も引かなかった
・①のオプジーボを続けられたのも体が健康でいられたことが前提にあります。他の病気や風邪を引いたりして治療が続けられないということにならなかったことは良かったと思います。
③上咽頭にもガンが広がっていった
・①のオプジーボによる治療の切っ掛けとなった上咽頭へのガンの広がり。オプジーボが標準治療で使えるようになった時期とタイミングが合ったのはラッキーでした。
④副作用、後遺症との闘い
・上記①②③の治療や健康状態と、以前の放射線治療、抗がん剤治療が土台となって、その副作用があるのでニュースランキングとしては4番目としました。体へのダメージを考えるとランキングは実質1位となります。
・それに副作用を書き出すと沢山あってまとまらなくなるので、主なものだけいくつか記述します。
・喉痛で開けたお正月。痛さに耐えながら食事するストレスは大変なものでした。
・痛みはガンを克服するためには最大の敵ですね。ギブアップと手を上げても止めてくれない辛さ。痛みが激しいと精神力も萎えてしまいます。今までの経験をもとにどうすればいいのかこれからも発信できたらと思います。
・オプジーボ投薬当初は発熱と眠気との闘いが続き、会社で仮眠をとることも有りました。
・発熱中に首の激痛から激しい肩コリとなりました。今も続いているので、これは頸椎部のリンパ節が腫れているからではないかと思います。
・オプジーボの副作用で初期の頃息苦しさに悩まされました。電車の中で息が出来なくてパニックになりそうになりました。
・部位や個人で異なると思いますが、ガンの苦しみの中で痛みが一番辛いと思っています。しかしもう一つ我慢できないかもと思ったのが、息苦しさです。今までは軽いほうだったと思いますが、本当に息が出来なくなった時は恐怖を感じると思います。
・舌の痺れ、呂律が回らない現象が多発しました。体が冷えたり緊張したりすると、舌が攣ったり、痺れたり、呂律が回らないことがあります。
・嚥下障害、喉の乾燥は放射線治療の影響が大きいと思われます。ある程度仕方ないことではありますが、オプジーボの副作用で悪化している可能性があります。
・筋肉痛、関節痛は指先を中心に朝起床時に必ずと言っていいほど起きています。グーパーして動かすと良くなります。
・味覚障害は一時期回復している兆しがありましたが、また悪くなったり安定していない1年でした。
・パクリタキセルの抗がん剤で頭はツルツルになると言われていましたが、半分くらい抜けたくらいで耐えていました。オプジーボに変更後はクリクリの毛が生えてきた後に、直毛が出てきて元の髪の毛に戻りました。
・パクリタキセルは副作用もあまりなかったので、私の体にはあまり効かなかったのかもしれないです。投薬間に③の上咽頭にガンが広がってしまいました。
⑤ビートルズバンド飛び入り参加
・ドラマーの私にとってバンドをやることは若いころを思い出し、生きる活力を注入するエネルギーとなりました。企画してくれた友人には本当に感謝します。
・その後も気持ちの高揚は続き、気持ちが前向きになれて、活発に行動する原動力となりました。
・前向きな気持ちの相乗効果を生んだのは、もしかするとオプジーボの隠れた副作用(効果)もあるかもしれません。
⑥シコリが出来た
・体の変化として気になるのが両脇に出来たシコリです。右脇は3個。左脇は最近1個できて、1cm~1.5cmくらいそれなりの大きさがあります。
・右鎖骨の窪みにもシコリはありますが、これは5mm程度の小さいものです。
・オプジーボの副作用でリンパが腫れることがあるという事例を鵜呑みにしていますが、転移の可能性もあるので今後も様子を見ていく必要があります。
⑥胃カメラ、大腸カメラで異常なし
・今年の人間ドックで消化器系の腫瘍マーカー値が高くなり、転移の可能性があった胃と大腸について、内視鏡カメラを入れて問題なかったのは嬉しい結果でした。
・食道が荒れているということで生検した結果も白でした。腫瘍マーカーが上がって、これは転移しててもおかしくないだろうと思っていたので意外な結果でした。腫瘍マーカー値が高かった原因は分からないままです。
・大腸ポリープについてはガン化する可能性があるので、除去する処置を来年4月に実施する予定にしています。
⑦出勤継続
・今年一年勤務が続けられるほど体調が良かったということですし、通院しながら働けるように理解と配慮をしていただいた、関係方々へ感謝したいと思います。来年も続けられるように願っています。
⑧皮膚の炎症が回復
・今年初めの頃はアービタックスの副作用とみられる皮膚の炎症に悩まされました。爪が割れ指の炎症と痛みでボタンが閉められず、シャツに血が付くことも有りました。
・電車の揺れに足の指が耐えられず、周りの人を押したり支えにすることがあったため、ヘルプマークを付けておかしな人でないことを意思表示した時期がありました。
・今は皮膚の炎症は無くなり、爪の筋は残っていますが日常生活に問題ないレベルに回復しました。
⑨富士山六合目まで試験登頂
・今年富士山の頂上を目指そうとしていましたが、貧血や息苦しさの副作用などが出た場合に対処できないので、試しに6合目まで次男と登頂しました。6合目までは問題ないことが確認できたので、来年頂上を目指そうと思います。
⑩岩盤浴通い
・今日も来ちゃいました^_^。ガンを患ってから免疫力アップのため岩盤浴へ通い続け、今日で220回目となります。最近頻度は減っていますが良く続けられているなと思います。
・ガンになってなかったらこんなことしていないと思います。温泉、湯治を含めてこれからも続けたいと思います。
このほかに上位に来るものがあったかもしれませんが、思いつくところこんなところです。
以上となります。