■運命的
昨日は通院治療でオプジーボの点滴、そのあとCTスキャンで頭頸部から胸部の画像を撮りました。結果は2週間後の通院治療の日に分かります。それまでそっと待ってます。
一年前は元気になってきて嬉しい反面、喉痛や血痰など気になる症状もあって再発してないか気になりながら過ごしていた時期でした。
去年4月のGW前に再発の疑いで細胞検査、GW明けに再発告知、6月のセカンドオピニオン、その間に再発ガンが広がり手術が困難となり、根治治療は諦めて延命治療へ切り替えることになりました。
仮に手術しても取り切れない可能性があり、術後の状態は厳しいものになるということでしたので、まだ若くて家族がいる私には残りの人生を延命治療で繋いでいく方法を提案されました。
手術をしても命はそう長く無いことを察したので、生活をしながら治療できる薬による延命治療を選択しました。
当時の主治医に何度か確認しましたが、もうガンは治らないということでしたので、薬でガンと付き合っていくことになりました。
そこで分子標的薬(アービタックス)を進められ、プラチナ製剤(シスプラチン)と5FU(フルオロウラシル)を組み合わせた治療が始まりました。
途中から治療をしながら会社復帰をするために、抗がん剤を副作用が少ないパクリタキセルに切り替えて約半年間ガンを抑え込むことができました。
日々悪化していた再発ガンの勢いからすれば驚くべき効果がありました。
それまで何とかガンの増殖を抑え込んでいましたが、やはり再発ガンは一筋縄ではいかず次第に鼻の中、上咽頭にも広がっていることが分かりました。
丁度そのころ運良くオプジーボが標準治療として使えるようになり、薬をオプジーボに切り替えることにしました。オプジーボはがんの抑制にとどまらず縮小までしてくれそうなので期待しています。
再発から今まで色々なめぐり合わせで、会社にも行けているし、絶妙なタイミングで運命が変わって元気に生きているので、ありがたいことだと思います。
あの時手術をしていたら今頃どうなっていたんだろうかと思います。手術を選択していたらそれはそれで、精一杯生きようとしたとは思いますが、ガンの治療はほんの少しのところで運命が変わる怖さがあります。
運命的な幸運が重なり今があります。これは医療従事者や技術の進歩、周りの人の協力や応援だけでなく、ここのブログの読者もそうですけど、見えないところからも守ってくれている感じがします。