■2017/11/29(水) 後頭部下の髪の毛が生まれ変わった
■8ヶ月前の2017/3/31(金) 8ヶ月前は治療26日目(放射線治療、血液検査、耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
8ヶ月前の3/31は抗ガン剤の3回目を行うか決断の日でした。
2回目の抗ガン剤直後は、アレルギー反応による高熱が出てアナキラフィーショックにもなりかけました。
手足のしびれ、めまい、耳鳴り、難聴の兆候が出てきて、腎臓、胃腸が弱り、吐き気、口内炎、舌や喉の激痛で食べることも出来なくなってきて、底なしに悪くなって行く体に心が付いていけなくなってきました。
ここから更に3回目は生命の危機を感じるため、既に抗ガン剤はやめるように心では決めていたので、主治医にどうやって伝えるかを考えていました。
ただ辛いからでは理由にならないみたいなので、やめる理由の一つになる難聴のことを言うことにしました。
抗ガン剤3回目はやめたいことを告げると、そうじゃないかなと思ったそうです。
そこから「あなたは何のために治療をしていますか?」と問われました。
それは「ガンを消滅させることです。」
「そのためには治る可能性があることは全てやるべきでは?もちろん抗ガン剤2回目までで治る場合もあるでしょう。3回目を行うことにより消滅の可能性は更に高くなります。」
「あなたの場合はステージⅣであるため、ガンが消滅するかはやってみないとわからない状況ですよ。治療効果が高まる可能性にかけて3回目考え直してみませんか?」
私たちはそこでハッとしました。何のために治療を行っているのかを見失いかけてました。
「今すぐとは言わないので、外で奥さんと話し合ってください」ということでもう一度考え直すことにしました。
それでも迷いに迷いました。そう簡単に決められません。それくらい辛さからも逃れたい一心でした。
死ぬことと同レベルまできている辛さ、自分だけで考えると誤った選択をしてしまいそうです。しかし私には家族がいる。応援してくれた仲間が居る。そうならば今死ぬことはできない。少し客観的に考えると答えは出てきました。
今の辛さから逃れることを選択してはいけない。死を覚悟して治療に臨んだ初心に戻り、やるべきことは最大限やって、難聴になっても命が助かるのならそれでも良いと考え直しました。
妻に答えを出しました。3回目やると。少し驚いた表情しましたがすぐ受け入れました。私がそう思うなら、その答えのほうが良いと。私の辛さを見てたので、妻からはやって欲しいとは言えなかったそうです。
考えて話し合って1時間くらい経った後、主治医に伝えました。お互いの顔がほころんだ瞬間でした。