髪の毛が生まれ変わった/8ヶ月前は迷いと決断 治療26日目(放射線治療、血液検査、耳鼻科診察) | range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

2017年1月、中咽頭癌ステージⅣの告知から放射線化学治療を終えて、一旦会社復帰しました。再発して進行が早く手術が困難となり、抗がん剤による延命治療を選択しました。再度会社復帰した後、上咽頭にもガンが広がったため、オプジーボに切り替えて延命治療を行っています。

■2017/11/29(水) 後頭部下の髪の毛が生まれ変わった

 
後頭部の髪の毛なので自分では気づきませんが、襟足の髪の毛が新芽のようにツヤツヤして元気が良いらしいです。
 
首周りの皮膚は死んだように、毛穴すら無さそうなのに、髪の毛があったところからは、また元気に髪の毛が出てきたのはどんなメカニズムなのだろうか?
 
髪の毛が生まれ変わるのなら、一層の事一回全部ハゲて新しく生まれ変わるのも良かったかもしれません✨(^_^;)
 

■8ヶ月前の2017/3/31(金) 8ヶ月前は治療26日目(放射線治療、血液検査、耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

 

8ヶ月前の3/31は抗ガン剤の3回目を行うか決断の日でした。

 

2回目の抗ガン剤直後は、アレルギー反応による高熱が出てアナキラフィーショックにもなりかけました。

 

手足のしびれ、めまい、耳鳴り、難聴の兆候が出てきて、腎臓、胃腸が弱り、吐き気、口内炎、舌や喉の激痛で食べることも出来なくなってきて、底なしに悪くなって行く体に心が付いていけなくなってきました。

 

ここから更に3回目は生命の危機を感じるため、既に抗ガン剤はやめるように心では決めていたので、主治医にどうやって伝えるかを考えていました。

 

ただ辛いからでは理由にならないみたいなので、やめる理由の一つになる難聴のことを言うことにしました。

 

抗ガン剤3回目はやめたいことを告げると、そうじゃないかなと思ったそうです。

 

そこから「あなたは何のために治療をしていますか?」と問われました。

 

それは「ガンを消滅させることです。」

 

「そのためには治る可能性があることは全てやるべきでは?もちろん抗ガン剤2回目までで治る場合もあるでしょう。3回目を行うことにより消滅の可能性は更に高くなります。」

 

「あなたの場合はステージⅣであるため、ガンが消滅するかはやってみないとわからない状況ですよ。治療効果が高まる可能性にかけて3回目考え直してみませんか?」

 

私たちはそこでハッとしました。何のために治療を行っているのかを見失いかけてました。

 

「今すぐとは言わないので、外で奥さんと話し合ってください」ということでもう一度考え直すことにしました。

 

それでも迷いに迷いました。そう簡単に決められません。それくらい辛さからも逃れたい一心でした。

 

死ぬことと同レベルまできている辛さ、自分だけで考えると誤った選択をしてしまいそうです。しかし私には家族がいる。応援してくれた仲間が居る。そうならば今死ぬことはできない。少し客観的に考えると答えは出てきました。

 

今の辛さから逃れることを選択してはいけない。死を覚悟して治療に臨んだ初心に戻り、やるべきことは最大限やって、難聴になっても命が助かるのならそれでも良いと考え直しました。

 

妻に答えを出しました。3回目やると。少し驚いた表情しましたがすぐ受け入れました。私がそう思うなら、その答えのほうが良いと。私の辛さを見てたので、妻からはやって欲しいとは言えなかったそうです。

 

考えて話し合って1時間くらい経った後、主治医に伝えました。お互いの顔がほころんだ瞬間でした。