朝から
爆音で怒鳴りあっていた。
舅が姑を探している。
姑も舅を探している
近くに来ても
互いに耳が聞こえないから、爆音で怒鳴りあっていたのだ。
…あんな大声を出せるなんて、今日も元気なんだなぁと心底思う
「早く軽トラックに乗れ」というのに、「ここにいる」と噛み合わない会話が
互いに聞こえないのだ。
爺婆は、何か焦っているようで、早く病院へ行きたいらしい。
しばらく噛み合わない会話を怒鳴り合って
いきなり、黙って軽トラックに乗り込み、爆音の会話が終了した
2時間後。
病院へ迎えに来てと電話があったので
婆を迎えにいった
いきなり主語もなく
「ガンが出来たと思ったら」と話始めた
「ダニが食いついていた」
今朝
皮膚ガンになったと思い込み
病院へ駆け込んだわけだ。
内科だし。
私には弱味は見せたくないから、見せなかったんだろうけど
ガンではないことくらい
私にも解るよ
もし、本当に皮膚ガンを患ったとしても
爺婆夫婦は、互いを罵倒しながら病院へ行くんだね
なんという冷たい爺。
なんという浅はかな婆。
婆の話を聞きながら
心で「ばーか」と呟いた
爆音で怒鳴りあっていた。
舅が姑を探している。
姑も舅を探している
近くに来ても
互いに耳が聞こえないから、爆音で怒鳴りあっていたのだ。
…あんな大声を出せるなんて、今日も元気なんだなぁと心底思う
「早く軽トラックに乗れ」というのに、「ここにいる」と噛み合わない会話が
互いに聞こえないのだ。
爺婆は、何か焦っているようで、早く病院へ行きたいらしい。
しばらく噛み合わない会話を怒鳴り合って
いきなり、黙って軽トラックに乗り込み、爆音の会話が終了した
2時間後。
病院へ迎えに来てと電話があったので
婆を迎えにいった
いきなり主語もなく
「ガンが出来たと思ったら」と話始めた
「ダニが食いついていた」
今朝
皮膚ガンになったと思い込み
病院へ駆け込んだわけだ。
内科だし。
私には弱味は見せたくないから、見せなかったんだろうけど
ガンではないことくらい
私にも解るよ
もし、本当に皮膚ガンを患ったとしても
爺婆夫婦は、互いを罵倒しながら病院へ行くんだね
なんという冷たい爺。
なんという浅はかな婆。
婆の話を聞きながら
心で「ばーか」と呟いた



