今回の旅行で読んだ本は2冊。
①
『裸の山 ナンガ・パルバート』
ラインホルト・メスナー 著 平井吉夫 訳 山と渓谷社 発行
この本は、原作となった映画「ヒマラヤ 運命の山」を観賞した8月7日に購入し
ていたが、最後まで読み終えていなかった。
独特の文体で、ちょっと読みにくいと感じていたが、これは訳者があとがきに
「この、『裸の山』のちぎっては投げるような特異な文体(なるべく原文に沿うよう
に訳したつもりですが、読みにくかったとすれば、すべて訳者の責任です)は、
じつは興奮冷めやらぬ三十年前の筆の跡だったんですね。」
と書いてあったので納得した。
このあとがきは秀逸で、とても面白かった。
ナンガ・パルバート遠征の騒動のその後の展開が詳しく書かれていた。
驚いたのは、メスナーがドイツ語圏の多くの新聞雑誌から批判を受けてい
て、世界最大の登山団体であるドイツ山岳会までもがメスナー批判をして
いるということだった。
登山界の至宝、哲人メスナーが批判に晒されているなんて信じ難い。
世の中って、知らないことばかりである。
②
『下町ロケット』
池井戸 潤 著 小学館 発行
ご存知の通り今年の直木賞受賞作品であり、いろいろな書評で高い評価を受
けているので今更書く必要もないと思うが、とにかく面白かった。
今年読んだ中、いや、ここ数年の中でも『永遠の0(ゼロ)』と並んで自分の中で
は最高傑作だと思った。
内容は、タイトルの通り、下町の中小企業がロケットビジネスに参画するという
痛快な話である。
展開に無理がなく、面白すぎて途中で読み止めるのに苦労したほどである。
この本のおけげで、旅行中にますます睡眠不足になった。(笑)
絶対におススメである。


