いよいよ寒い季節になる。
雪のある山では、過去、何度も怖い思いをした。
僕らはバリエーションルートなどの難しいルートを行くわけではない。あくまでも一般ルートだ。しかし、経験不足や無知、抑えきれない好奇心からとんでもなく間違った判断をしてしまい、怖い体験につながったことを今後の教訓にするためにも書き残す。
『暴風雪/凍傷』 - 男体山
2008年12月27日、日光の男体山に行った。
その前日の26日、日光周辺では50~70cmの積雪があった。
携帯で見た現地の現在の天候は、気温マイナス9度、北西の風10メートル。
暴風雪注意報も出ており、最大20メートルの風になるとも言っていた。
9合目を超えて稜線に出たとたん、左側から強烈な風が吹きつけ、耐風姿勢でも地面から引きはがされそうになる。
それは今まで経験したことのない強風だった。しかも雪まじりの。
少しでも体を起こすと風に持っていかれそうになり、立って歩くことができなかったので、稜線の風速は30~40メートルくらいあったのではないだろうか。
吹き飛ばされないよう雪面に這いつくばって耐えるしかない時間が長く続いた。
ザックからフェイスマスク(目だし帽)を取り出すチャンスもないため、かなりの時間、氷のように冷たい強風に顔をさらしてしまった。
自分では痛いとか冷たいとかは何も感じなかったが、頂上で僕を撮影しようとしたテヌグイが慌てて叫んだ。
「ヤバイ、ヤバイ、頬が白く凍っている!」
男体山から戻った当時は、『稜線での強風を予想し、樹林帯で事前にフェイスマスクを被っておけば凍傷になることはなかった』と反省したが、今改めて写真を見ると、ジャケットに付いているフードをすっぽり被ればよかったんだと気付いた!(笑)
しかし、人生最大・最強の風は本当に怖かったな~。今思い出しても怖い。(泣)
