いよいよ寒い季節になる。
雪のある山では、過去、何度も怖い思いをした。
僕らはバリエーションルートなどの難しいルートを行くわけではない。あくまでも一般ルートだ。しかし、経験不足や無知、抑えきれない好奇心からとんでもなく間違った判断をしてしまい、怖い体験につながったことを今後の教訓にするためにも書き残す。
『テントが飛ばされる恐怖』 - 丹沢山
2008年2月23日から24日かけて塔の岳→丹沢山→蛭ヶ岳の縦走山行を計画した。
23日の天気は上々だったが、思いのほか時間がかかり予定していた丹沢山まで辿り着けず、塔の岳と丹沢山の間の稜線にテントを張った。
恐怖の一夜を過ごした。
夜中、ジェット機が僕らのテントをかすめて飛んでいるのではないかと思うほどの轟音を響かせながら、風が吹き荒れたのである。
テントが押しつぶされる、飛ばされるという恐怖の中、僕らはひしゃげまくっているテントを背中で支え、ほとんど眠れない夜を過ごした。
いやこれは本当に怖かった。
真夜中だったが、凄い緊張感が続き、誰も何もしゃべらなくなっていた。
まあ丹沢だし、という気持ちに余裕・油断があった山行だったので、逆にインパクトが強かった。
そもそもテントの中は氷点下であり、下からくる強烈な冷気と闘って寝ていたのだが、そこに台風直撃のような暴風が加わったのである。
過ちは、テントを張った位置だ。
景色が綺麗に見えると、木々のないところを選び設営した。
わざわざ風の通り道を選んで設営したのだ。
天気予報も良くチェックしていなかった。
丹沢という油断がそうさせたのか....
そもそも丹沢周辺は指定地以外、幕営禁止ということを知らなかった。
このことは翌日の下りですれ違った登山者に指摘され初めて知った。僕らがマットを背中に背負っているのを見て、「もしかしてテント?」と声をかけられたのだ。(もう絶対に指定地外での幕営はしません)
家に帰ってニュースで知ったが、東京では最大風速26.4mの暴風が吹いていた。神奈川の丹沢も同じようなものであったろう。
僕が泊まり山行だときちんと話していなかったこともあり(自分は話していたと主張したが、「聞いてない」とピシャリ!)、庭の物干し竿まで倒れる程の暴風の一夜を連絡なしで待っていた嫁さんは「もう少しで遭難届けを出すところだった」と怒りまくっていた。(;^_^A


