恋人と別れる70’s | ランディ・マイズナー 心の歌

ランディ・マイズナー 心の歌

イーグルスのベーシストだった
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バンド別・アルバム別にご紹介してます
イーグルスほか、70年代ヒットも満載です


久しぶりの70年代半ばヒットシリーズです。

今回はポール・サイモン、1976年全米1位の大ヒット曲「恋人と別れる50の方法」(「50 Ways To Leave Your Lover 」)と、同じく1975年全米1位を獲得した、イーグルスの「呪われた夜」(「One Of These Nights」)を。


私が洋楽を聴きだした頃には、スーパーデュオ、サイモン&ガーファンクルは事実上解散していて、すでに伝説になっていました。
「恋人と別れる50の方法」を聴いた時は、そのクールさと、アコースティックなサイモン&ガーファンクルのサウンドとの違いに驚いたものです。

そもそも70年代前半からソロ活動していたポール・サイモンの音楽は、デュオ時代とは異なり斬新だったそうですが。


この曲、タイトルからしてユニークですよね。
内容は意味深です。
かいつまんで書くと・・・。

『 悩むことないわ。簡単なことよ。
私、あなたを助けてあげたいの。
恋人と別れるのに50もの方法があるんだから。
・・・

You Just slip out the back, Jack
Make a new plan, Stan
You don't need to be coy, Roy
Just listen to me
Hop on the bus, Gus
You don't need to discuss much
Just drop off the key, Lee
And get yourself free

後ろからそっと逃げてしまうのよ、ジャック。
新しいプランを作るの、スタン。
遠慮することないわ、ロイ。

私のいうことを聞いて。

バスに飛び乗るのよ、ガス。
話し合ってる場合じゃないわ。

鍵を捨ててしまうのよ、リー。
それで自由になれるの・・・ 』


複数の男性の名前が出てきますが、back, Jack/plan, Stan/coy, Roy など、みんな韻を踏んでいて、なんともクール。

そして「僕」は、彼女に「その、恋人と別れる50の方法のこと、教えてくれないか」とお願いし。
たぶん彼女は正しいのさ、恋人と別れる方法は山ほどあるね、と。

シニカルですね。

歌の主人公は、彼女に誘惑されてるのだろうか?
曲の雰囲気からして、「僕」の心はどこにもない、今の恋人にも彼女にも、という気がしますよね。
そして、彼女の心も空っぽ・・・。


乾いたドラムの音と、ポール・サイモンの密やかでけだるい歌がいいです。


そして何度もUPしてます、イーグルス「One Of These Nights」です。

こちらは探してます、恋人を。
天使のような悪魔のような、清純かつ妖艶な理想の女性を。

都会の夜を彷徨いながら。

ポール・サイモンの歌と比較すると、ウキウキ・ルンルンしてるように聴こえますよ!



Paul Simon - 50 Ways to Leave Your Lover



Eagles - One of These Nights