ジミへの熱い想いを込めた質問でおおいに共感するところだけど。
回答にも書いた通り、あの時代だからこそ成立したモノだろうと思う。
セックス・ドラッグ・ロックンロールという標語は今から思うよりもよりリアルなものだったようだ。
ヒッピー、ヒップな人、今で言うイケてる人たちの三種の神器。
他者との繋がりに欠かせないツール。
映画のウッドストックでのエピソードとして印象に残ってるのが
ボランティアで立ち上げた救護所の自称看護師の女性のインタビュー。
質の悪いLSDが出回っていることを嘆いていて、
コンサートの場で見知らぬ売人から買って訳もわからずやり始めるから具合を悪くするとか。
LSDとは経験者が初心者を正しく指導していかなければダメだろうと…
なんだこれ?異世界の話かな?ってもんだよね。パラレルワールドは存在した。
つまり当時のスゲーロックのライブってのはそういう環境でオーディエンスとパフォーマーが
インタラクティブにやってたってことよ。
まあこれも60年代も後半になってからの話なんだけどね。
ビートルズは活動中盤でライブをしなくなった。
それはライブ・アット・ザ・ハリウッドボウルで聴けたんだが今はデジタルで漂白されて跡形もない。
主に女性客の金切り声の声援で埋め尽くされた音像。
途切れ途切れに微かに聴こえた演奏の虚しさよ。
「俺らの演奏なんか誰も聴いてねー」なんてやさぐれるのも当然だった。
今でいう推し活みたいなものかビートルズの女性ファンは
歓声をあげ続けて酸欠になって失神するみたいな流れが出来上がってたらしい。
一方通行、それもオーディエンス側からのっていうね。
ちなみにこの頃のローリング・ストーンズのライブ盤にはオーディエンスの歓声がオーバーダブされてました。
なんかコッチも可愛いのう。
やっぱロックコンサートってのはインタラクティブなものだったんだなあと。
熱い演奏を聴いたオーディエンスが熱狂してアーティストがさらにヒートアップするのが正しいライブの姿だった時代があったんだよ。