ここ数年の世界中で起きた「ウイスキーブーム」。
ブーム というものは突然起きて暴風雨のように巻き起こり、
突然何も無かったかのように消えるものです。
しかし、何事もそのブームが起きて知名度が上がり、話題が溢れ、
新しいファンを獲得する。その繰り返しです。どのジャンルもそう。
ウイスキーにおいても、新たなファンを獲得し、
そしてどうやら今回のブームは落ち着いてきたようですね。
投機目的としてもフィーバーしていてびっくりするほどの現象でした。。
ま、とは言え、だから今こそ。
新たに興味を持って、美味しい趣味を見つけてくれた方。
是非引き続き、楽しんでもらいたいのです。
何故なら
ウイスキーは 奇跡の酒 だからです。
少し細かい話をします。
ウイスキーに使われる原材料は主に 二条大麦 です。
大麦は デンプンとタンパク質 を持っています。
酵母を加えることで発酵させるわけですが、
高分子であるデンプンとタンパク質そのままの状態では酵母は活躍できません。
でも大丈夫、大麦はその分解の能力を自分自身で持っているのです。
それが 発芽 です。
発芽させる事により、大麦は自分自身で
デンプン分解酵素 と タンパク質分解酵素 を作り出します。
これは大麦の持つ、自分のためのエネルギー源と子孫を残すための能力です。
それを都合よくごっそり余すことなく利用するのです。
次の 糖化 と呼ばれる工程で それぞれが分解されます。
ここに酵母を入れることで、 発酵 が行われるのです。
このあと、蒸留 → 熟成 → ボトリング されてやっと出荷されます。
この仕組みは、のちのち科学的に解明されてくわけですが、
15、16世紀には解り得なかったことです。
自然発酵で、一体何回やって何回成功するものなのでしょうか。
味ももちろん、飲めたものでは無かったり、他のものを足してみたり。
まだ【熟成】の工程が無かった、やっと蒸留の技術が広まった時代から
大麦から酒をつくる ということは行われていたのです。
この奇跡がなければ、こんなに美味しいお酒は存在しなかったのです。
というか違う形になっていたでしょう。
「ウイスキー」に限らず、他のお酒でも同じことが言えます。
人類最古のお酒は ミード とされています。
次いで ワイン と ビール です。
どこかで誰かが、たまたま発酵した液体を口にし、
最初は何故ふわふわふらふらするのだろうと謎だったのでしょうか。
気分が高揚し楽しんだのでしょうか、
それとも気分が悪くなったりしたのでしょうか。
その後、薬としての役割も果たしていくことになりますが、
当時では今ほど美味しいものでは無かったことでしょう。
「ウイスキー」に関して言えば、政治的な理由から【熟成】という発見がありました。
これもまた奇跡と呼んでいいのではないでしょうか。
それまではアルコールのツンとした酒だったのが、
時を経て琥珀色になりなんともまろやかな酒に変身したのです。
今日、私たちは多くの銘柄を手にすることができます。
何百年という歴史の中で変化を遂げてきたウイスキー。
人の手で作っているものではありますが、「自然を飲んでいる」んですよね。
大地、風、水、気温、湿度、時間、、環境によって大きく味は変わります。
主に十数年のものが多いですが、それが数千円で手に入る。
最近は価格帯も年数も幅広くなりましたが..
そんなそれぞれのボトルには 自然と技術と夢と時間 が詰められているんです。
ただあくまでも嗜好品ですので、自分の好みを楽しんで欲しいと思います。
飲み方も自由です。
ストレート、ロック、ソーダ割り、ジュースで割ってもお湯で割っても、
コーヒーや紅茶、アイスクリームに垂らしてもいい。好きなように楽しんで欲しいです。
ウイスキーを飲みながら過ごす時間 が、
有意義な時間であって欲しいと願っています。
今日もお疲れ様でした🌃


