死 | ☆

死

祖母が危篤状態


先週からそう言われて私としても正気ではない


数年前に祖父が亡くなった時、その当時私のブログを読んでいた人は知っていると思う

その祖父が亡くなってからたった2年で今度は祖母が亡くなる事になりそうなのだ


看護婦である姉は仕事がら人の死と向き合ってきたおかげでこういう時に話す事はシビア

期待させず事実と自分の見解をズバリと言ってしまう


数年前に祖父が亡くなってからというもの

祖母は一人で私の実家の隣にある旧家に住んでいた


山で農作業をするでもなく

テレビをつけたりしたところで一人ぼっち


時々私の従兄弟が遊びに行ったりするものの

ただやる事もなく生きているだけのような状態だったらしい


内心さぞ寂しかったのだと思う


私の父親の兄弟は6人いて、一時期は部屋が足りないであろうと思うぐらい賑やかだっただろう

それが子供が全員独立し、私の父親夫婦が隣に家を作り

最後の三男が結婚した後、孫を一人預かる事になった祖父母

その孫も一人立ちし、祖母は朝から晩まで何をするでもなく生活していたのだろう


肝硬変を患った祖母は人工透析を数ヶ月前から受けていた

その透析中に呼吸が止まった

慌てた付き添いの親戚は呼吸を補助する機械をつけた

心臓は動いていて、しばらくしてから自発呼吸が戻った


だが意識は戻らなかった…


父親が言うには、意識が戻ればまた話は違ってくるのだという

姉が言うには透析をしながら生命維持を行ったところで高齢の為

意識が戻るまで体が持たないだろうという

なにより意識が戻るのならもう戻っていてもおかしくない時間は過ぎたという


意識があっても一日朝起きて夜眠るを繰り返す祖母

祖父が亡くなって一人ぼっちならこのまま眠らせてあげたほうがいい

これが息子(私の父親)の代の結論だった


姉の話だと正月はおろか今週一週間は持たないだろうという話

私は私で確かにショックなのはショックなのだが

祖父の一件があったせいかある程度落ち着いてはいる


人は死ぬときは一人、周りに誰が看取ってくれたとしてもやっぱり一人

ひ孫を見せてあげられなかったというのが心残り


どうして元気な時は思い出しもしないくせに

こんな土壇場になって昔の事ばかり思い出すのだろう


正月に実家に帰ったら挨拶に行ってしばらく話しようと思っていたのに


私の中では正月戻ったら祖母も祖父も笑って迎えてくれると

祖父がなくなった今でも実家は何も変わらない気がしていた


それでも祖父はもういないし

おそらく正月には祖母もいない


祖父や祖母がいなくなって、姉夫婦の子供たちから

両親が「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ばれるようになって

そうやって世代は続いていくのが普通なんだろう


時計が止まっているのは私の中だけなのだ