田舎への思い
本来なら日曜日までお休みの予定だが急遽土曜日の午前中に地元を後にする事に決めた。
理由は3つ
母親が病院にリハビリの為戻る事
それに伴って父親一人の生活のサイクルを私一人のサイクルで狂わせたくなかった事
そして3つめが一番大きい…関東に戻れなくなってしまう事が怖いから
田舎、何年たっても変らない街と少しずつ年は取ったが見知った人たち、
この町は私にとって居心地が良すぎる…
もし土曜日の夜にある昔のメンバーの集まりに顔を出してしまったら…
私はもう関東に戻れなくなってしまうかもしれない
その恐怖から急遽街を出る決意をして一晩の内に知り合いの飲み屋をハシゴして挨拶周りをした。
この街を飛び出してもう10年近く経とうとしている…
関東に出ていくつ自分に得た物があったろう?
そして関東にいる間に何回家族が大変だったろう?
そう考えるといまさら居心地がいいからと言って
自分の目的を曲げてノコノコ戻るなんて口が裂けても言えなかった。
みかんの木も、海岸線の夕日も、BARのマスターも、見知った客も…
そして父親、母親が自分の事をおじいちゃん、おばあちゃんと言い、戯れる姉夫婦と子供達も…
いろんなものがそれぞれ完成品のように見え、私の入り込む場所はもうないのかもと思った。
関東で得たちっぽけなものの代わりに
私は田舎で培ったたくさんのものを失くしてしまったのかもしれない…
次に戻るのはおそらく何年も後になってしまうだろう、
そりゃ身内に不幸事とかがあればまた話は別だろうけども…
田舎に帰りたい自分とそれを引き止める自分、
そして戻らなくてはならない何かの理由を求めている自分と戻りたくないと引き止める自分…
所詮私はダメ人間だったわけだ…
