1円(物とゴミと経済と人)
書き始めると長くなるのがわかっていたので今まで書かなかったわけですが…
12月は繁忙期という事もあり
今の会社と同じグループの産業廃棄物中間処理場にヘルプで行っていました。
それを踏まえてこの文章を見てもらえると幸いです
今回の帰省、今時の旅行バックを使って帰りました。
一週間という期間、最低でも3日分の着替えが必要だと踏んだわけです
今回もって帰った新品のバッグ、実は職場で廃棄品として出た物です。
物が溢れている現在の日本で
毎日どれだけの物が作られどれだけの物が廃棄されているでしょう?
廃棄関係の仕事をしていると色々な品物を見ます。
それは本当のゴミ、例えば割れたガラス、解体された家屋の木屑など…
基本的にプラスチックは自然界で分解されないのは有名な話ですが
それ以外にも様々な品物が搬入されてきます
あえて品物と言うのはゴミという枠でくくれないから。
持ち込まれる廃棄物の中には十分使える物もあるし
場合によっては新品で持ち込まれる物もあります。
とあるお店で売れなくなってしまった展示品、
何かの商品におまけとして付ける為にメーカーから小売店に配られた品…
大手企業が独自のブランドを立ち上げてみたものの売れなかった品物、
使用期限の過ぎた品物や賞味期限が切れた食品などなど…
これらの廃棄物に共通するのは
「お金を出してまで必要ではない」
という事。
つまり需要がないという事
一般の人から見ればゴミという概念は「使えなくなった物」でしょう。
たとえば割れたグラス、たとえば食品の包装
ところがメーカーからするとそれは「売れなくなった物」
つまり型遅れの商品、たとえば傷の入った商品になり
小売店からすると「必要ないもの」
メーカーから無料で配布された販促品(販売促進物)などになるわけです
この前の品物はマグカップでした。
メーカーのロゴの入ったマグカップ、
たとえば1つ2つだと再利用と称して私が使えばまだいいですが
これが50個も100個も出るともう残りは廃棄するしかない。
その前は売れ残ったインスタント食品や飲料水が4トントラックで2台分なんてのもありました。
水なんて賞味期限ありますか?
一昔前まで水なんて買ってまで飲む物じゃないとおもっていたのに
今は何種類もの水がコンビニに並んでいます。
メーカーは製造する為の原料としてお金を払い、
売れなかった物は廃棄としてお金を払い、
流通やら諸経費がどれくらいかかるかを踏まえた上で
一つあたりの単価を決めて販売をします。
会社の存続の為、利益の為に販売数を増やすためには
新しい品物の開発も必要になってくる、
新しい品物を置く場所は売れなくなった品物を廃棄して作らないといけない。
そうなると未使用でも廃棄しなくてはならなくなると…
これが今の日本の現状です。
たとえば大手のメーカーが流通や人件費のかからないネット販売だけに変更したら
どれだけの流通会社が潰れるか…
そしてその流通会社が潰れた事によってどれだけの会社が被害を蒙るか。
リストラすれば人権費が浮きますがリストラされた人はどうなるか…
それを考えるとリストラと犯罪件数が比例するのもうなづけます
品物、つまり廃棄物を私物化する事は正常な流通を妨げ
品物の販売数を左右するので本来は禁止されています。
それを犯しているのはもちろん私が悪いわけですが例えば極端な話、
いつまで日本はこんな経済状況が維持できるでしょう?
税金が上がり、生活必需品の値段が上がっています
それでも大多数の企業では給料が上がらない
メディアは高級嗜好を取り上げ続けていますが…
果たして今の一般家庭とどれぐらいの開きがあるでしょう?
理想と現実は違います。そしてゴミの多さは人の理想と現実の差から生まれる産物
大多数の人が考え方を変えなくてはならない時代になってきているんじゃないでしょうか
ガソリンスタンドでガソリンを一円でも安い場所を探す人に聞きたい。
道路に一円落ちていたら拾いますか?