長男
私の父は長男で6人兄弟の長男として生まれた
祖父がなくなった時父は施主として立派に葬儀をこなしたと思う
そしてその長男の長男として生まれた私も同じ道をたどる事になるのだろう
小さい頃から農家の長男であるという事を刷り込まれ、
山の存在を刷り込まれて育った私には農家を継ぐ以外の将来の選択肢は考えられなくなった
もしくは私がその運命を変える事に消極的で力不足だっただけかもしれない
私の祖父の世代というのは子沢山が当然の時代だったらしい
どの家族も兄弟が多く、ひいて私の代には従兄弟が多い。
孫の代で県外に住んでいる人は4人、私以外は結婚している
既婚の従兄弟勢には子供がいる家もあるが多くて私の姉の3人
姉以外は腹違い等もふくめても2人
父の兄弟の四男の子供二人、長男は神戸に、
そして長女は聞いて驚いたのだが浅草に住んでいるという
父の兄弟の長女の長女は神奈川に嫁いでいる
そして今回の祖父の一件で戻ってきたのは私一人だった
長男の長男としてそれは当然だと思うし、いうなれば本家として
今後墓を守り、山を守っていくのが私の将来の役割なのだろう
この町に落ち着き、山仕事で生活していくのも悪くはないと思っている
苗から成木、そして実をつけるまでのみかんを見守る事が悪くないと
関東で私が活動できる時間はどんどん少なくなってきている
どれだけの事ができるかは私もわからないし先の事はわからない
ただ残った事実は限られた時間と今の浮わっついた気持ちでは
この町に戻っても悔いが残るだけだという気持ちだけだった