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AKBの人気メンバーの一人である峰岸みなみさんがアイドルグループの男性のマンションを出入りしているところを週刊誌にスクープされました。

何より衝撃的だったのが、程なくして峰岸さんは自身の頭髪を坊主にし、YOUTUBEでファンや関係者に向けて謝罪を行ったことです。

これには賛否だけでなく、そもそもだれに何を誤っているのか意味不明、恋愛の自由を禁止するのは法律違反ではないか、など様々な反応がありました。


そもそもアイドル、というよりテレビや雑誌などに出ることを職業とする方々は、自分という存在自体に付加価値をつけ商品化することですから、自由とはかなりかけ離れた宿命を背負っています。

アイドルの場合、その付加価値が、歌のうまさであったり、見た目の美しさであったり、処女性といったものなのになります。

ただ、忘れてはいけないのはこの付加価値というもの、これは他人がこれを認めて初めて意味を持つものですので、自分が歌だ、演技だといったところでそれを認めてくれる人、すなわちファンがいなければビジネスにならないということです。


今回の事件は(事件というほどものかは不明ですが)AKBでいうとこの付加価値の大部分、すなわちファンがお金を払っている価値の中心に処女性が関係していることを改めて認識させました。私には、お金を払ってきたファンの怒りも理解できますし、それを理解できるからこそ坊主にすることで贖罪しようとした彼女の気持ちも理解できます。


ただ、これをAKBには全く興味のない人が見たらどう思うか、これもまた容易に想像できます。年頃の女の子なんだから恋愛なんて当たり前、ファンは気持ち悪い、坊主にするほどのことでもない、、、等々。至極もっともに聞こえますが、本当にそうでしょうか?


ファンにとってみれば、自分が最も大事にしていたもの。それを、いとも簡単に裏切られれば本当に悲しいはずです。だれでも一番大事なものに裏切られれば悲しい。趣味嗜好はそれぞれ違うものですから対象は違えど、この感情はみな同じはずです。


それをAKBには全く興味のない人たちがあたかも異常者を扱うように、常識的な考えを持って、正義の鉄拳をふるうかのように正論を吐くのは、下品なことだと思います。今回の件を受けて私が最も感じたことはまさにこれで、自分の定規を人にも同じように適用する、しかもこれが世間的に正論だとするとかなり強引にこの定規をあてる。これは実はたとえば学校でのイジメ、さらにいうと人種差別や部落差別にも近い感情からくるものです。人間は誰しも他人に対して優越でありたい、優越である部分を見せびらかせたいという感情があります。今回は、まさにアイドルおたくという、世間的に見てよいイメージのない人々に対し、明らかな優越性を示してさらし者にする行為です。こういうことは、品のない人がすることで、本人たちも気づいていません。評論家やキャスターのこんな話を聞くと、そんなことを考えます。


これとは違う議論ですが、そもそもなぜこんな年端もいかない少女に熱狂的に夢中になり、お金を費やすのか、しかも大人が。その気持ちは私には理解できません。理解はできるのかもしれませんが、私にはその気持ちはありません、と言ったほうが正確ですが。きっとそれまで生きてきた経験や考え方が違うので、きっと理解できないことなのだと思います。ただ尊重されるべき考え方だと思います。