地を這う人の閃き!
須々木です。
タイトル欄に何を入れようかと考えているとき、内容的に「閃き」という単語を入れたかったのですが、
「飛天御剣流奥義!! 天翔龍閃!!!」
・・・しか出てこなくて、こうなりました。
他の技だと「龍閃」を「りゅうせん」と読むのに、これだけは「りゅうのひらめき」と読ませるのが良いですよね。
しかし、今回は、「天を翔ける龍の閃き」ではなく、「地を這う人の閃き」についてのお話。
創造的行為において、閃きや集中を手繰り寄せることはとても重要だと思うのですが、ただ徒に時間を浪費するのも考えものなので、可能であれば効率化していきたいところ。
というわけで、「モノを考え最終的に形にする」という流れについて、とりあえず自分的基本パターンを振り返ってみます。
① 見たり聞いたり調べたり書きだしたりして脳内で闇鍋パーティー
とりあえず、手当たり次第突っ込んでいきます。
関連性などはかなり度外視した無秩序なインプットです。
一応テーマなどの縛りがあれば、その範囲を多少意識しつつ、やっぱり手当たり次第。
“何か”が食い付いてきたら、そのあたりにターゲットを絞り、さらに突っ込んでいきます。
結果として、広い部屋にいくつものネタの山が出現。
何の整理もされていない足の踏み場もないカオス状態です。
「これ、どうにかなるんだろうか・・・」というやつです。
② 文章化しながら、“背骨”が現れる瞬間を捕まえる
いくつものネタの山を、整理整頓していきます。
相関関係、因果関係、同系統、対立項 etc
あまり深く考えず、ほぼ反射的に振り分け並べていきます。
僕は、文章以外で整理する方法を持ち合わせていないので、とにかくどんどん文章化していきます。
手が勝手に頑張る感じ。
すると、そのうち、“背骨”が出現します。
もともとそこにあって、ネタの山を整理していたら埋もれていたのが出てきたのか。
それとも、もともとなかったのに、突如出現したのか。
実際よく分かりませんが、現れるまでは影も形もなく掴みどころもないのに、現れた瞬間「ああ、これだよこれ」となる不思議な感覚。
その瞬間がいつ訪れるか予測できないのですが、それでも「まあ、そのうち来るだろ」という妙な確信があります。
というよりは、そのくらいの気持ちじゃないと、逆に現れない気がします。
不思議。
兎にも角にも、これこそが船の竜骨(キール)のようなもので、これが現れると、散らかっていたものが急に一つの形を勝手に作り始めます。
手が勝手にさらに頑張ります。
すると、あら不思議。
なんか、それっぽい感じになってきます。
③ 忘 れ る 。
凄い勢いで形になったら、そこでやめます。
ある程度のところで、作業効率が急減速するので、そのあたりで一旦シメに入ります。
「もう十分頑張った。あとは未来の自分に託そう」という感じ。
本当に綺麗に忘れるための期間を挟むので、そのあと再び引きずり出すため、ダイイングメッセージみたいなものを気持ち丁寧に添えておきます。
勢いのまま組み上げた文章は、そのときは凄く鮮明なイメージと連結していますが、時間が経つとノーヒントで取り出すことが難しくなります。
よって、大量に注釈を挟みまくります。
未来の自分に手紙を書くように。
そして、本当に忘れる。
デスノートの記憶を失う夜神月のように。
④ 時は過ぎて・・・
日々、やることやりたいことはいろいろあるわけなので、完全に別の作業をします。
もしくは、いろいろ作品を見たりとか。
そして、ある日、「そろそろか・・・」という気持ちになります。
余裕のある時なら、結構な期間をあけたいところですが、短くても数日はあけたいです。
短い場合は、意識的に完全に別の作業をするか、完全にオフにしてだらけまくるか。
そして、「そろそろか・・・」と思って、スイッチを入れます。
かつての自分が残したダイイングメッセージを見ながら、「そう言えばあったな、こんなの」とか思います。
そんなことをしていると、急に何かがバチンと繋がります。
※もちろん、逆に「これはダメだな(確信)。ボツにしよう」もあります。
“何か”の正体は分かりませんが、それこそが待っていた感覚で、とりあえず「計画通り!」となります。
あとは、その勢いでどんどん頑張っていくという感じです。
扱うものの大きさや猶予によっては、③→④→③→④・・・みたいなループパターンも。
以上が、基本的な流れの気がしますが、完全に経験則なので何が起きているのかはよく分かりません。
不思議。
ディープラーニングの研究とかで再現できたら、いろいろ解明されるんでしょうか。
ところで、この①→②→③→④の流れとは独立して、「突如降ってくる」というやつもあります。
これも、前兆現象があるわけではないので、いろいろ謎ですが、確率的には語れそうな気がします。
量子論みたいな感じで、観測できるまでは確率のみのお話。
自分として確率的に高いイメージがあるパターンは以下のとおり。
・入浴中。ぬるま湯でぼーっとしているとなお良し。メモできないのが欠点。
・散歩中。行き先もルートも決まっているときの方が確率高めの気がする。
・登山中。かつて結構登っていましたが、質的にこれが最高の気がする。しかし、メモれない状況が多いのが厄介。
・アニメを見ているとき。アニメに限らないけれど、アニメが多い気がする。そして、そのアニメが面白いかどうかは結構どうでも良い気がする。
・科学雑誌を読んでいるとき。良質な最新科学ネタは、ほとんど特効薬。
・音楽を聴いているとき。J-popより、ボカロの方が確率が高い気がする。
・現代アート系の展覧会を見ているとき。これはシンプルにネタの宝庫なので、分かりやすい。
・会話しながらアイデアを出しているとき。ミーティング中は、「これは厳しい」と思っていたものが、意外なほどスイスイ進むことも。
・少し寝苦しい夜の夢の中。とんでもなく素晴らしいネタが舞い降りてきた・・・はずだが、消える速度も異常なので、捕まえるのが至難の業。
・もう寝れないというほど寝まくった後の布団の中。脳内の連鎖反応が物凄くスムーズになるので、いろいろ強い。
というわけで、ただ書き出した感じですが、他の人はどういうものなんでしょう。
脳味噌はみんな構造的に同じわけなので、物理現象という意味で、閃きの仕組みには普遍的な理屈が存在するんでしょうけれど。
おしえてえらいひと。
sho