「ターミネーター:ニューフェイト」見て来ました!
どうも、ここ数日寒い雨の日と暖かい秋晴れの日が交互に来て鼻がズルズルな米原です。楽しみにしていた映画「ドクター・スリープ」の公開日にうっかり1日バイトを入れてしまって見に行け無くなり滅茶苦茶凹んだので、未練がましく最寄りの映画館の上映時間を眺めてたら…、RWミーティング後の帰宅途中の丁度良い時間帯に、あったんですよね、上映が。というわけで、勢いに任せて「ターミネーター:ニューフェイト」を見て参りました!正直、勢いがないと怖くて見に行けないと思ってたので、コレはコレで良かったかな…とも思ってます。
「ターミネーター2の正統な続編!」と広告を打ち、他のナンバリングを無かったことにしたことで笑いと期待を生んだね。まぁ、普段の感想文は、「これから見に行く予定の人に楽しんで欲しい」という気持ちがあり、なるべくネタバレ書きたくない派なんだけど、やぁ~今回は滅茶苦茶思い入れが強い作品なのでね!我慢できず滲み出てるというか、漏れ出てるネタバレがあるので、そこはご注意ください。先に謝っておきます。すみません。
態々「「「正統な続編」」」と出して来たことで、「期待したい」という気持ちがむくっと湧いて来たものの、いかんせん、物心ついた頃から大好きだった「ターミネーター2」の続編と聞くと、正直!不安しか!!ない!!!ので、見に行くのかなり悩んでたんですが、冒頭で書いた様に、その場の勢いで見に行って来ました。はい。
冒頭の開始数分間は、懐かしい前作の後日談からスタート。「すごい!懐かしい!」「今の技術すごい!」と思って見てたわけですが、私、「シリーズ物の続編で前の作品の登場人物をあっさり殺すの大嫌いマン」なんですよね。うん、まぁ、ここまで書いたらもう99%ネタバレですね!はい!ある意味、アレでターミネーターの「3」と「4」を跡形もなく吹き飛ばして葬りたかったのかな?とも思いました。…いや、それにしてもやりすぎじゃないかね???あと、どうでもいい話ですが、自分の退路を断つ意味でポップコーン買ってたんですよね。飲み物だけだったら帰ってたかもしれないので名采配と言わざるおえない。帰りたかった私には申し訳ないが最後まで付き合って貰うぞ…チケット代とポップコーン代もばかにならねぇんだ…。
開始数分で、「あぁ…監督はサラとシュワちゃん以外のキャラにはあまり思い入れはないのかな…。」と悲しくなり、「残りの2時間この精神状態はキチーなぁ~!」と思い、正直帰りたくなってしまったけど、「いやでもこれからポスターから伝わってくる『強い女のアクション映画』が始まるはずだから!久しぶりに戦うシュワちゃんも見られるし!」という想いで最後まで踏み止まった。でもそこはさすがというか、「2」の時の様なすごい目新しい要素や革新的ななにかあるわけではなかったと思いますが、「映画として面白い要素や点」はしっかり抑えてた作品だと思いました。私みたいに拗れた思い入れが無い人なら十分楽しめる作品だったかと思います。盛り込まれた要素や落とし込み方は普通に好きでした。
とにかく女性キャラがみんなカッコイイ。「ターミネーター2」の「サラ・コナー」といえば、「戦う強い女キャラ」の元祖というか、影響受けた人すごい多いだろうなぁ~。さすがサラを生んだ監督なだけあって強い女を描くのが上手いというか、監督の描く女性像はとても肌に馴染む。新キャラ「グレース」も女性の改造強化ソルジャーっていう設定、熱いね。最高にイケメンだった。好き。グレース役の人、ブレードランナーの続編にも出てるんだ…その内見なければ…。ヒロインポジの「ダニー」も可愛いらしい雰囲気を残しつつ精神力が鋼で強い。
旧型シュワちゃんT‐800は、うん、なんか、あのT‐800の姿は、嬉しい気もするし、見たかった姿でもあるんだけど、でもこの世界線では見たくはなかったというか、公式では見たくなった気もしており、でも好きだから困った、悲しい、なんだか、僕はとても悲しいんだ…(拗らせオタク)。敵の新型ターミネーターも前作の雰囲気を残しつつグレードアップして強く良い敵役でした。新型も旧型も「人間みたいに冗談を飛ばす」ことが地味にすごいなぁ~と思ったりした。この2体の対比という意味でも。
開始数分で「ターミネーター2の続編」という意味ではかなり早めに諦めてたので、意外と残りの2時間楽しく見られて良かったです。2時間が地獄の苦情にならなくて良かった本当に…。序盤であのシーン入れたのも「今作ではその点については早めに諦めとけ」という監督のある種の優しさ(?)だったのかな、とすら思った。タイトルが「ターミネーター3:ニューフェイト」じゃなかったこともね。
「ターミネーター3」が公開された当時、私と私の母は、「あの『ターミネーター2』のストーリーの続編とか!蛇足でしかない!受け入れがたい!」と大変ご立腹だったのです。しかし、目から鱗だったのが、姉と父から言わせれば「『ターミネーター2』は新型のターミネーターに旧型のシュワちゃんが対抗して戦うのを楽しむ映画でしょ?」という答えが返って来たことだった。「あぁ!確かに楽しめる『熱い要素』(所謂萌え要素)が多い『エンタメ作品』として見ればそうか!」と。私は「ターミネーター2」をそういう視点で見る発想すら無かったので新鮮だったし参考になった時の事を思い出したりなどした。
ジブリ映画「風立ちぬ」の母の感想もそうでしたが、自分にはない視点の感想にハッとする時ってあるなと。母から言わせてみれば、ジブリの「風立ちぬ」は「監督のマスターベーションをひたすら見せられてるだけで、見てるこっちは『なにを楽しめばいいのか』が全然分からなかった。」そう。「お金と時間をかけるのだからしっかり自分を楽しませて欲しい」と思うのが一般的で、「ある作家が作りたいと思って作った作品をお金出してでも見せて貰いたい」と思う、所謂コミケで何時間も並んで一冊の本を買いに行くオタクの感覚の違いに改めて明確に気付かされた瞬間だったというか。「作品」は色んな方向から見る事ができるし、「商業」は特に色んな方向から見られることを常に意識しなければいけないんだな、と改めて考えさせられました。今回もそんな感じでした。はい。
カッコイイアクション映画や女性がカッコイイど派手にアクションしてるのが好きは人はとても楽しめる作品だったし、そういう作品が好きな人には強くオススメできる作品だと思います!でも私みたいな「ターミネーター2に思い入れのあるオタク」はあまり見ない方がいいということも強くオススメするぞ!でも視聴者の悲鳴は健康に良いので見た人の感想とかお酒飲みながら聞きたいから見てくれても一向に構わないけども。
来週は今度こそ「ドクター・スリープ」を見に行くぞ!大画面でホラー見るのははじめてで滅茶苦茶怖いからまたポップコーンを抱いて見ることになる気がする。それではまた来月。
noz