2018年度活動方針について | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

2018年度活動方針について

こんばんは遊木です。
3月は創作オフ会などもあり、何かとばたばたしていましたが、北村くんと堤くんを無事送り出し、月末には現旧メンバー10人で花見もしてきました。いろいろ一区切りという感じです。

 

 

さて、本日はRandom Walkの2018年度活動方針について、いくつかご報告したいと思います。

 

まずは昨年度の総括から。
2017年度のサークル活動で、一番ポイントとしていたのはヒビカ・シティー・プロジェクト(HCP)の強化」でした。
HCPは、RWの特徴でもある「個人創作と集団創作の両立」という考え方を軸にした制作スタイルを取っています。過去の創作企画でもこのスタイルを取り入れたことはありますが、HCPはそれを一番具体化している企画です。プロジェクト始動からしばらくは個人の判断に任せた作品更新をしてきましたが、去年1月のミーティングで「HCPを強化しよう」という流れになり、2017年はサークルとして力を入れていました。その結果、個別制作、共同制作ともに例年より活発になり、それぞれで新しく学んだこと、確認できたことが沢山あったと思います。(制作対談も参照)
その他にも、年明け後の2~3月に行った「設定交換制作企画」を含め、小・中規模な企画をいくつか実施しました。

 

さて、企画と言いましたが、RWは結成から約7年半、様々なことに取り組んできました。
HCPノンノ・リレイショーP漫画制作ドキュメンタリーPといった大掛かりなものから、WEBラジオ、電子書籍、同人誌発行、雑誌制作、外部の方からの受注制作、イベントの参加、取材旅行、設定交換制作のような創作企画を複数。その他にもメンバー内でのゼミなど、表でプッシュしていないものも合わせるとかなりの量になると思います。またサークル主催ではありませんが、創作オフ会もそのひとつでしょう。真面目なものからネタ的なものまで、あげればきりがありません。
網羅したとは言えませんが、創作サークルとして、現状で可能な範囲のやれることはかなりやってきた印象です。

 

「Random Walk」という名前の通り、いろいろな寄り道をしながら私たちは活動を続けてきました。
サークル理念を軸に多くのことに挑戦した結果、能力の向上だけでなく、向いているものといないもの、そこにかかる時間と労力、外部からの反応、得られる効果など、情報と経験も蓄積し、あらゆる“学び”に支えられて現在があると感じています。

 

以上が過去のざっくり総括です。
ここからは未来の話を。

 

RWにはサークルとして始動して以来、一貫して掲げている価値観があります。(詳しくはサイトのAboutから「設立の趣旨」、「究極的な目標」をご覧ください)
これは始動以来のすべてに通底する価値観であり、当然これから提示する話においても土台となっています。

 

さて、本題です。
2018年度のRWの活動のテーマは、一言で言ってしまえば「わかりやすい結果の獲得」というもの。
ぱっと見て非常に平凡なものに思えるかもしれませんが、一方で、RWをある程度知っている人は、ちょっとした違和感を抱くかもしれません。
というのも、「設立の趣旨」などで語られている通り、RWは「自由な創作」を第一の命題に据え、いわゆる商業志向とは独特な距離感を保ってきているためです。
その点で、RWに対する理解度が高い人には、「わかりやすい結果の獲得」というテーマが、従来の活動理念に反するものに感じられるかもしれません。
大切なところなので、少し噛み砕いて説明しましょう。

 

 

まず、先述の通り私達は7年半の活動を通して様々なことに挑戦しました。「やれることをやってきた=活動の事実を残してきた」という言い方がわかりやすいかもしれません。上図の「創作をやっている」エリアを練り歩いていた感じですね。その結果、我々が目指すネクストステージの天井が、現実味を帯びて間近に迫ってきたと思えるようになりました。
じゃあ「創作で生きている」エリアに突入するため、今求められるのは一体何なのか。それは、自分たちの創作活動に対する「説得力」でしょう。この「説得力」は自分達だけでなく、サークル外部、さらにはできるだけ広い範囲の社会一般にも通用するものでなければなりません。
「説得力」は、シンプルに「わかりやすい結果」ということもできるでしょう。
ここで注意しなくてはいけないのは、「結果」は目的ではなく手段の一つということです。誰から見ても明確で強力なツールなので手中に収めたい。あくまでそういう認識のもと、我々は「結果」を求めており、そのための活動方針です。
サークルとしての根幹は何も変わりませんが、今後短期集中的に取り組む活動方針として、「わかりやすい結果の獲得」を掲げようと思います。

 

「わかりやすい結果」と言っても、捉え方は様々ありえますが、「創作で生きる」とセットで考えれば、結局のところ、「プロになる」とほぼ同義でしょう。
現在、創作をとりまく環境は大きな変化の時期に差し掛かっており、選択肢は以前よりかなり増えている印象がありますが、その中で納得のいく形で「創作で生きる」を実現することが重要であると考えています。
ただし、これはあくまで個人単位での話です。
RWの土台はあくまで「自由な創作」であり、「プロになること」ではありません。サークルとしては、所属するメンバーそれぞれに納得のいく創作ライフを実現してもらうことが重要であり、それがプロとしてなのか、趣味の延長としてなのかは重要ではありません。
一方で、現実的に考えて、「プロ」としてやっているメンバーを含んでいる状態は、サークルにとって大きな力になります。本人が望んでやっている限り、あらゆる意味でプラスの波及効果を期待できます。そして、これこそがサークルにとっての「わかりやすい結果」です。
過去を振り返っても、RWには「創作で生きている」メンバーが所属していたことはありません。よって、目論見どおり事が運べば、サークルとしても今までにない大きな変化と言えます。場合により、改めてうまいバランスを見出す必要が出てくるかもしれません。
その大きな変化を超えていきたいと考えています。その先にあるのは、「プロ・アマ混在の創作集団」でしょう。より正確に言えば、「プロ・アマのどちらであっても存在意義を見出し共存できる創作集団」への進化であり、RWの「究極的な目標」に至る道程におく橋頭堡として極めて妥当なものと考えられます。

 

さて、次に求められるのは、目標をクリアするための戦略です。
サークル、および個人の事情を総合的に考慮した上で、「プロ・アマ混在の創作集団を目指す」という短期目標達成のためにもっとも現実的な手段は、漫画制作陣(遊木、霧島、米原)が創作活動によって最低限生きていける見通しを立てることだと考えています。
上記の内容を“現実的”と言っているのは、一応は現状でも、漫画組3人のうち2人はweb媒体、紙媒体で担当編集がついているからです。しかしそれぞれ、現状がベストな状態ではありません。さらなる高い理想形を求めていくことになりますが、その延長上にサークルとして掲げる「わかりやすい結果」があります。すべてが一本に繋がっており、あとはやるだけです。
というわけで、期間を絞り、すべてのリソースをこの短期目標達成のために投入しようという話になりました。サークルとしては、2018年度中に「わかりやすい結果の獲得」を達成する方向で頑張ります。
ちなみに漫画組3人が「結果」を追い求める間、(休止中の夏野はひとまず置いておいて)須々木は裏方、つまり漫画組3人のサポートを最優先する流れになりました。(これは本人の提案によるもの。詳しくは別記事であげるとか)

 

 

などなどの理由で、RWは一定期間「結果を求める!」に特化した活動になります。
結果を出すことを何より優先するので、それ以外の部分(企画や他ジャンルの制作、HCPなど)はかなり抑え気味になると思います。つまり外部から見るとかなりの“引きこもり集団”になるかと……。
今まで以上によく分からないサークルになりそうですが、横浜創作オフ会にはもちろん参加しますし、見えない部分での活動は今まで以上に活発化していくので、どうかRWを忘れないで……!そして、応援よろしくお願いします!

 

最後に、活動状況が例年と違うため少しばかり考慮の必要はありますが、サークルの根幹は何一つ変わっていません。当然、仲間は年中無休で募集中です。RWは様々な創作ジャンル、媒体の方をお待ちしています。
特に、ガッツリ漫画をやりたい人は、今がグッドタイミングかもしれません。


それでは、2018年度もRandom Walkをよろしくお願いいたします。

 


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