【小説家になろう】夢想喫茶にて -さめたコーヒーを寂しいと思う感覚- 【完結】
須々木正です。
最近連日更新しまくっていた「小説家になろう」ですが、複数の連載作品のうちの一つ
「夢想喫茶にて -さめたコーヒーを寂しいと思う感覚- 」が完結しました。
全部で3話だけですけどね・・・
しかも、一つ一つも短い。。
というわけで、今回はこの作品について触れていきたいと思います。
できるだけ先に小説を読んでくださいな。
全部読んでも15分くらいだと思うので。。
http://ncode.syosetu.com/n4882cu/
さて、この作品、実はだいぶ前に、サークル代表の遊木に、「何かネタくれ」と言ったら、おもむろにネタ帳を引いて「じゃあコレで」と出されたのが始まりです。
お題は「冷めたコーヒーを寂しいと思う感覚」。
それで、サクッと感覚的に何か書こうと思って練り始めました。
初期のメモ書きには、以下のように書いてあります。
□作品制作の意図
・サイトで公開されている他の小説作品とあまり被らない雰囲気を出す作品をつくる(個人としても、Random Walkとしても、多様な作風をアピールできると良い)。
・3話程度で完結する作品とする(あまり長々とやりたくない)。
・短いながらも、それなりに印象に残る作品にする(雰囲気重視タイプ)。
・できれば、見る人によって違った印象を与えられると面白い。
□世界観・雰囲気
・基本的には、大正時代の日本をベースにした、やや幻想的・倒錯的な雰囲気。
※夕の幻想(幻覚)が混入(「限りなく透明に近いブルー」や「夢十夜」を参考に)。
・ほぼすべての場面が、夕の一人称視点。
・現実と幻覚の境や人格と人格の境は不明瞭に。通常のシーンのように見せておいて、境もわからず幻覚の色が濃くなったりする。
□梗概
一、療養所の日常
初夏のなんということのない日常。
珈琲は薫り、先生はいつものように優しい。
私は、いつものように、待ち焦がれる。
二、先生のいない療養所
盛夏、今日は療養所に先生がいない。
きっと三堂のお屋敷だ。
徐々に沸騰し、喚きだす私。
三、私のいない療養所
秋口、夢想に浸る。
そして、私は消える。
珈琲はさめる。
シナリオについては、特に伏線を張るような要素もなかったので、超簡潔。。
そして、このあと最低限のキャラ設定を↓
□登場人物
▽御丹麻夕 (みにま・ゆう)
・16歳の女の子。体格としては普通。
・隔離病棟にて入院生活。
・精神的に侵されているため、幻覚、幻聴なども多い。
※公害が原因の神経症。なお、この公害は、三堂が所有する上流の鉱山からの汚水が原因であるが、否定報道が流れている(疑いの声は大きいが)。この公害のせいで不作が続き、近隣には廃村の危機にさらされている地区もある。また、奇病が蔓延し、差別も起きている。この病院は、奇病の患者を優先的に収容している。
※同時に内臓も侵されているため、血液を含んだ嘔吐を繰り返している。
・牧島に恋情を抱いている?
※都会の話を聞くのが好き。あこがれのようなものを含む。
・多重人格に近い状態であり、性格として単純に規定することはできない。ただ、主要なものとして、以下のようなものを挙げることができる。
・朝:少女的性格。純真無垢。甘えん坊。不安。
・昼:攻撃的性格。直情的。暴力的。非論理的。
・夕:怜悧的性格。知的。論理的。冷酷。残忍。自傷癖。主人格。
※人格交代によりどす黒いものが湧きあがってくる様は、まさにコーヒーサイフォンのようである。
※看護婦は、まず「御丹麻さん」と呼んで反応を見て、そのときの人格を判断する。〈朝〉の人格だと「夕ちゃん」と呼ぶが、他の人格だと「御丹麻さん」と呼ぶ。
▽牧島宗司 (まきしま・そうじ)
・30代の男。背は高めの痩身。
・医者。御丹麻夕の主治医でもある。
・若くて優秀であり、尊敬される立場。
・基本的に人あたりは良く、公平に接する。感情の起伏は少なく、常に冷静。患者との間にはしっかりと一線を引いており、特に私的なことには踏み込まない。
・東京の大学を卒業。大学時代から珈琲を飲むようになる。
※大学近くのカフェーで。
・この病院のある地域には、珈琲などというハイカラなものはなく、珍しがられる。
・外から見える場所にコーヒーサイフォンがおいてあり、近所の子供が面白がって見に来ようとするが、大人たちは病院に近づかないように咎める。
※コーヒーサイフォンは造形も好き(薫り立つのも良い)。なお、コーヒーサイフォンは、大正時代には最先端のもの。
※ブラジルコーヒーが主流(移民政策の見返りとして)。
▽三堂 (みどう)
・地主。この地域に大きな影響力。
・このあたりの村々の主な水源となる川の上流にある鉱山の開発権も持っている。
・牧島の病院に多額の資金援助。
・援助の代償として、三堂のかかりつけの医者となる。
・傍若無人。
※作中に実際に登場することはない。描写は原則として御丹麻夕からの視点なので、現実とは若干の齟齬がある場合もある。
・一人娘は牧島に気があり、仮病で呼び出す。
※三堂家はこのあたりでは押しも押されぬ一番の金持ちであり、そこの令嬢には必然的に世間の注目が集まる。よって、噂の類は事欠かない。
ここまで決めたら、あとは感覚!
以上!!
※普段は、もう少しちゃんと考えてます。
※気が向いたら、他の作品も読んでみてください。たぶん雰囲気は全然違いますが。。
sho
最近連日更新しまくっていた「小説家になろう」ですが、複数の連載作品のうちの一つ
「夢想喫茶にて -さめたコーヒーを寂しいと思う感覚- 」が完結しました。
全部で3話だけですけどね・・・
しかも、一つ一つも短い。。
というわけで、今回はこの作品について触れていきたいと思います。
できるだけ先に小説を読んでくださいな。
全部読んでも15分くらいだと思うので。。
http://ncode.syosetu.com/n4882cu/
さて、この作品、実はだいぶ前に、サークル代表の遊木に、「何かネタくれ」と言ったら、おもむろにネタ帳を引いて「じゃあコレで」と出されたのが始まりです。
お題は「冷めたコーヒーを寂しいと思う感覚」。
それで、サクッと感覚的に何か書こうと思って練り始めました。
初期のメモ書きには、以下のように書いてあります。
□作品制作の意図
・サイトで公開されている他の小説作品とあまり被らない雰囲気を出す作品をつくる(個人としても、Random Walkとしても、多様な作風をアピールできると良い)。
・3話程度で完結する作品とする(あまり長々とやりたくない)。
・短いながらも、それなりに印象に残る作品にする(雰囲気重視タイプ)。
・できれば、見る人によって違った印象を与えられると面白い。
□世界観・雰囲気
・基本的には、大正時代の日本をベースにした、やや幻想的・倒錯的な雰囲気。
※夕の幻想(幻覚)が混入(「限りなく透明に近いブルー」や「夢十夜」を参考に)。
・ほぼすべての場面が、夕の一人称視点。
・現実と幻覚の境や人格と人格の境は不明瞭に。通常のシーンのように見せておいて、境もわからず幻覚の色が濃くなったりする。
□梗概
一、療養所の日常
初夏のなんということのない日常。
珈琲は薫り、先生はいつものように優しい。
私は、いつものように、待ち焦がれる。
二、先生のいない療養所
盛夏、今日は療養所に先生がいない。
きっと三堂のお屋敷だ。
徐々に沸騰し、喚きだす私。
三、私のいない療養所
秋口、夢想に浸る。
そして、私は消える。
珈琲はさめる。
シナリオについては、特に伏線を張るような要素もなかったので、超簡潔。。
そして、このあと最低限のキャラ設定を↓
□登場人物
▽御丹麻夕 (みにま・ゆう)
・16歳の女の子。体格としては普通。
・隔離病棟にて入院生活。
・精神的に侵されているため、幻覚、幻聴なども多い。
※公害が原因の神経症。なお、この公害は、三堂が所有する上流の鉱山からの汚水が原因であるが、否定報道が流れている(疑いの声は大きいが)。この公害のせいで不作が続き、近隣には廃村の危機にさらされている地区もある。また、奇病が蔓延し、差別も起きている。この病院は、奇病の患者を優先的に収容している。
※同時に内臓も侵されているため、血液を含んだ嘔吐を繰り返している。
・牧島に恋情を抱いている?
※都会の話を聞くのが好き。あこがれのようなものを含む。
・多重人格に近い状態であり、性格として単純に規定することはできない。ただ、主要なものとして、以下のようなものを挙げることができる。
・朝:少女的性格。純真無垢。甘えん坊。不安。
・昼:攻撃的性格。直情的。暴力的。非論理的。
・夕:怜悧的性格。知的。論理的。冷酷。残忍。自傷癖。主人格。
※人格交代によりどす黒いものが湧きあがってくる様は、まさにコーヒーサイフォンのようである。
※看護婦は、まず「御丹麻さん」と呼んで反応を見て、そのときの人格を判断する。〈朝〉の人格だと「夕ちゃん」と呼ぶが、他の人格だと「御丹麻さん」と呼ぶ。
▽牧島宗司 (まきしま・そうじ)
・30代の男。背は高めの痩身。
・医者。御丹麻夕の主治医でもある。
・若くて優秀であり、尊敬される立場。
・基本的に人あたりは良く、公平に接する。感情の起伏は少なく、常に冷静。患者との間にはしっかりと一線を引いており、特に私的なことには踏み込まない。
・東京の大学を卒業。大学時代から珈琲を飲むようになる。
※大学近くのカフェーで。
・この病院のある地域には、珈琲などというハイカラなものはなく、珍しがられる。
・外から見える場所にコーヒーサイフォンがおいてあり、近所の子供が面白がって見に来ようとするが、大人たちは病院に近づかないように咎める。
※コーヒーサイフォンは造形も好き(薫り立つのも良い)。なお、コーヒーサイフォンは、大正時代には最先端のもの。
※ブラジルコーヒーが主流(移民政策の見返りとして)。
▽三堂 (みどう)
・地主。この地域に大きな影響力。
・このあたりの村々の主な水源となる川の上流にある鉱山の開発権も持っている。
・牧島の病院に多額の資金援助。
・援助の代償として、三堂のかかりつけの医者となる。
・傍若無人。
※作中に実際に登場することはない。描写は原則として御丹麻夕からの視点なので、現実とは若干の齟齬がある場合もある。
・一人娘は牧島に気があり、仮病で呼び出す。
※三堂家はこのあたりでは押しも押されぬ一番の金持ちであり、そこの令嬢には必然的に世間の注目が集まる。よって、噂の類は事欠かない。
ここまで決めたら、あとは感覚!
以上!!
※普段は、もう少しちゃんと考えてます。
※気が向いたら、他の作品も読んでみてください。たぶん雰囲気は全然違いますが。。
sho