【ノンリレ小噺】背景素材はこうできている。
須々木です。
ダウンロード販売に向けて準備中のノベルゲーム「ノンノ・リレイショー」に関する小噺をお一つ。
制作陣が全員ノベルゲーム制作未経験だったせいなのか、当作品では、おそらく世間一般にそうそうないパターンで制作を進めている部分がかなり多いと思います。
背景もその一つ。
どんな流れでできるのか、軽~く見てみましょう。
① 事前にシナリオや打ち合わせでそれなりに情報共有
とりあえずシナリオや世界観については、基本的に僕が一人でやっているゲームなので、そのイメージを制作陣と共有するのが第一であり、そして最も難しい部分です。
シナリオ(Wordファイル)を制作陣に渡す時点で、ある程度、素材を必要とする箇所とその説明(場合によりすごくざっくりだが・・・。特にBGM)が入っています。
それらをもとに、制作陣で集まって打ち合わせをしていき、あーだこーだと言いながら、見せ方や雰囲気や作業の割り振りなどを詰めていきます。
こう書くと大したことがないように見えるかもしれませんが、作品が未来モノであり、しかもかなりのリアリティーを求め、さらにストーリーラインもわりと難解だったりするため、すごく細部まで詰めないと後々面倒なことが起きます。
実はここでかなり疲弊しますが、今後さらなる改善を見込める部分だったりもします。
たぶん、ここの部分のノウハウを積んでうまくできると、作品のクオリティーも制作スピードも大きく改善されるのでしょう。
さて、ここまではすべての素材で同じ流れですが、ここからは背景制作の流れを追っていきましょう。
ものにもよりますが、特にリアリティーを求められるシーンの背景については、僕が3Dをつくってから背景担当に渡します。
というわけで、この時点で、どの絵で3Dを用意するのかも決めます。
※このゲームの制作をはじめたころは、制作に3Dを活用するという発想がそもそもなく、触ったこともまったくなかったため、序盤の素材では3Dが使われていません。そのため、今後、どこかのタイミングで修正素材と差し替える可能性あり。
② 3Dで必要な場面をつくっていく
毎度おなじみフリーソフト「Blender」でガツガツつくっていきます。
世界観としてはしっかりしているのですが、デザイン的には曖昧なところも多いので、3Dをつくりながら可能な限りそういった点もはっきりさせていきます。
実は、3Dをつくっていくより、考える部分の方が大変です。。
なお、この段階でリアルに考えるとありえない矛盾が判明したりする場合があります。
(例えば、このカメラアングルだと、見えるべきものが見えない・・・とか、この建物の構造ではキャラクターはこうは移動できない・・・とか)
そういうときは、場合により、シナリオを多少いじったりします。
プレイして気付かれることはまずないと思っても、かなり厳密に調整します。

それで、必要なシーンをつくったら、上の画像の様にカメラをおいたり(選択されてオレンジになっているのがカメラです)、光源をおいたりして、それっぽいものをつくります。
③ レンダリングして指示を入れる
諸々の調整が済んだら、レンダリングします。
するとこんな感じになります(クオリティーは状況による)。

たぶん、言葉で説明されるよりは情景を理解しやすくなったはず。
そして、これに必要に応じて指示を入れていきます。

この画像では一部消していますが、かなりビッチリ指示が入ったりします。
描く上であんまり影響を及ぼさない気がするものも含め、一応書けるだけ書いておきます。
④ 背景さん頑張る
できた3D画像や指示入りの画像に、場合により別アングルの参考画像、デザインのモデルとなる現実のどこかの画像など参考資料をつけたパックを背景担当(遊木)に渡します。
渡した上で、さらに直接「ここはこうしてこんな感じの雰囲気で、こうしてこうしてこうしてくれ」とか言ったりします。
背景担当は、一通り聞いて納得すると、作業し始めます。
※背景さんの頑張りの具体的な部分は、知りたければ背景担当までお問い合わせを。
⑤ 仕上げ
背景さんが「こんなもんだろ」と思う頃合いでチェックしに行きます。
それで、雰囲気の微調整や、足りない要素がないかのチェックをします。
事前にどんなに細かく指示しても、場面によっては最後の詰めのチェックをしっかりする必要も出てくるので、そういうものをします。
ということをやって、最終的にできるわけです。

今回紹介したのは、背景、しかも3Dをそれなりに活用する場面のお話であり、実際には素材によりいろいろ状況は違うのですが、総じていろいろ厄介です。
そして、心が折れそうになりつつ、どうにか奮い立たせ、最終的に一つの作品になっていきます。
全員が全員、試行錯誤し、悪戦苦闘し、様々なことを学びつつ、徐々に完成に近づいていきます。
そんなわけで、どうにかこうにか1作品ほぼ完成という状況に至りました。
しかしすべては道半ば!
はるかな高みへ!
※こうやって、わりとアツく共同制作に挑みたい人も、Random Walkは大歓迎! 興味があったら連絡くださいな。
sho
ダウンロード販売に向けて準備中のノベルゲーム「ノンノ・リレイショー」に関する小噺をお一つ。
制作陣が全員ノベルゲーム制作未経験だったせいなのか、当作品では、おそらく世間一般にそうそうないパターンで制作を進めている部分がかなり多いと思います。
背景もその一つ。
どんな流れでできるのか、軽~く見てみましょう。
① 事前にシナリオや打ち合わせでそれなりに情報共有
とりあえずシナリオや世界観については、基本的に僕が一人でやっているゲームなので、そのイメージを制作陣と共有するのが第一であり、そして最も難しい部分です。
シナリオ(Wordファイル)を制作陣に渡す時点で、ある程度、素材を必要とする箇所とその説明(場合によりすごくざっくりだが・・・。特にBGM)が入っています。
それらをもとに、制作陣で集まって打ち合わせをしていき、あーだこーだと言いながら、見せ方や雰囲気や作業の割り振りなどを詰めていきます。
こう書くと大したことがないように見えるかもしれませんが、作品が未来モノであり、しかもかなりのリアリティーを求め、さらにストーリーラインもわりと難解だったりするため、すごく細部まで詰めないと後々面倒なことが起きます。
実はここでかなり疲弊しますが、今後さらなる改善を見込める部分だったりもします。
たぶん、ここの部分のノウハウを積んでうまくできると、作品のクオリティーも制作スピードも大きく改善されるのでしょう。
さて、ここまではすべての素材で同じ流れですが、ここからは背景制作の流れを追っていきましょう。
ものにもよりますが、特にリアリティーを求められるシーンの背景については、僕が3Dをつくってから背景担当に渡します。
というわけで、この時点で、どの絵で3Dを用意するのかも決めます。
※このゲームの制作をはじめたころは、制作に3Dを活用するという発想がそもそもなく、触ったこともまったくなかったため、序盤の素材では3Dが使われていません。そのため、今後、どこかのタイミングで修正素材と差し替える可能性あり。
② 3Dで必要な場面をつくっていく
毎度おなじみフリーソフト「Blender」でガツガツつくっていきます。
世界観としてはしっかりしているのですが、デザイン的には曖昧なところも多いので、3Dをつくりながら可能な限りそういった点もはっきりさせていきます。
実は、3Dをつくっていくより、考える部分の方が大変です。。
なお、この段階でリアルに考えるとありえない矛盾が判明したりする場合があります。
(例えば、このカメラアングルだと、見えるべきものが見えない・・・とか、この建物の構造ではキャラクターはこうは移動できない・・・とか)
そういうときは、場合により、シナリオを多少いじったりします。
プレイして気付かれることはまずないと思っても、かなり厳密に調整します。

それで、必要なシーンをつくったら、上の画像の様にカメラをおいたり(選択されてオレンジになっているのがカメラです)、光源をおいたりして、それっぽいものをつくります。
③ レンダリングして指示を入れる
諸々の調整が済んだら、レンダリングします。
するとこんな感じになります(クオリティーは状況による)。

たぶん、言葉で説明されるよりは情景を理解しやすくなったはず。
そして、これに必要に応じて指示を入れていきます。

この画像では一部消していますが、かなりビッチリ指示が入ったりします。
描く上であんまり影響を及ぼさない気がするものも含め、一応書けるだけ書いておきます。
④ 背景さん頑張る
できた3D画像や指示入りの画像に、場合により別アングルの参考画像、デザインのモデルとなる現実のどこかの画像など参考資料をつけたパックを背景担当(遊木)に渡します。
渡した上で、さらに直接「ここはこうしてこんな感じの雰囲気で、こうしてこうしてこうしてくれ」とか言ったりします。
背景担当は、一通り聞いて納得すると、作業し始めます。
※背景さんの頑張りの具体的な部分は、知りたければ背景担当までお問い合わせを。
⑤ 仕上げ
背景さんが「こんなもんだろ」と思う頃合いでチェックしに行きます。
それで、雰囲気の微調整や、足りない要素がないかのチェックをします。
事前にどんなに細かく指示しても、場面によっては最後の詰めのチェックをしっかりする必要も出てくるので、そういうものをします。
ということをやって、最終的にできるわけです。

今回紹介したのは、背景、しかも3Dをそれなりに活用する場面のお話であり、実際には素材によりいろいろ状況は違うのですが、総じていろいろ厄介です。
そして、心が折れそうになりつつ、どうにか奮い立たせ、最終的に一つの作品になっていきます。
全員が全員、試行錯誤し、悪戦苦闘し、様々なことを学びつつ、徐々に完成に近づいていきます。
そんなわけで、どうにかこうにか1作品ほぼ完成という状況に至りました。
しかしすべては道半ば!
はるかな高みへ!
※こうやって、わりとアツく共同制作に挑みたい人も、Random Walkは大歓迎! 興味があったら連絡くださいな。
sho