こんにちは!今日はインド北部で使われたCrab Bowについてです。

ムガール及びペルシアの名前が冠されることもありますが・・・ペルシアの弓も似たような感じですがシアーと弦の関連に(グリップも僅かに)特徴があるので正確なところはインド北部地域ということでしょう。


概要としてはトルコ弓系列のタイプでグリップも標的方向に凸の形、シアーと弓のリムの繋ぎが長いVカットライン(Vスプライスとも言います)で接着され、リムとシアーの比率がシアーが長い印象を受けます。

また弦を掛けない状態でC字型ですが長い楕円の長径方向のトップでより強く屈曲しているスマート?な形になります。

また落書きで申し訳ないですが;イメージとして↓な感じです。

Crab Bow

緑色の辺りがシアーとリムの接着のラインになり相当に長いですね!またシアーと弦の触れ方はハンガリー弓と同じくシアーブリッジ(シアーとリムの屈曲部近くに弦を受ける部分が付いている事がある)が無く弦もその辺りには接触しない感じです。


たまたま最近外国のオークションに古いムガールの弓セットが出ていたのですが特徴が一致しました♪ので内容など・・

クイーバー(矢筒)=ほぼトルコタイプ刺繍の手の込んだ細長いタイプで・・矢は9本セット。

通常の矢尻(平たい刃の付いたブロードヘッド)x4

ポドキンタイプ(断面が◇や▲・菱型の鎧などを射抜くタイプ)x4

練習用?(返しのない長いカバーキャップタイプ?)x1

の構成で矢ハズもトルコ弓で見られる球根型のものでした。


特性を考えると先ずは小型の弓ながらグリップから張られた弦の距離は広いので長い引き代(古い壁画を見ると明らかに引き手が耳より後ろに来ている)

と地中海式的な射法に向いてるかも?(弓保持手をアクションさせずに固定する方法)・・・がしかしムガールだとサムリングだしね???

またシアーのVスプライスが長いためシアーも部分的にリムと同じ働きをする面もあり粘り強い弓なんだろうかな?

・・・・・で・・なんでCrab Bow(カニ弓)なんだろうね;そこがまた謎w・・・・想像だけど弦を張った姿が・・・なんとなく?・・・リムと弦が作る形をカニの甲羅とすると屈曲したシアーがカニの足に見えるせいか???(苦しいw)

シンド弓ほどには明快じゃないよね;判る方情報お願いします~(_ _)

(それはさておき検索中に見た有名ネトゲでもCrab Bowとかあるけど・・・ビジュアル別物ヤ━━( 」`Д´)」━━ン!   歴史考証プリ~ズ!!!)