こんにちは!すこし間が空きましたが、相変わらずのマイナー情報をまとめてみようかな^^


伝統弓を運用する中で耐久消費材として単純に矢・矢羽・弦とあるわけですが一番悩む?部分の弦についてゼロから初めたい方向けに色々をまとめてみます。

普通の弓(和弓やアーチェリーなど)一般の流通や店が存在するものは既成品やオーダーシステムがあるので話は簡単なのですが、伝統弓の場合はオーダーするにも予備知識も必要になるので自作出来るとベターです、昔の弓使いは作る所から始まるので知っておくと色々自分スタイルに合わせても行けるのが良い面です。

伝統系の弦だとどんな物があるか?素材は大きく分けて2種類で動物性(皮革や腸)植物性(麻や亜麻)があり現代より強度という点で見るとバラつくのをニカワや蜜蝋などで強化・保護したり知恵を尽くして作られていました。

もし現代日本で作るとしたら・・長い麻の繊維かソーセージ用の腸などを使い撚りをかけて同じようにニカワや蜜蝋で強化する感じでしょうか?

もう一つは現代の強い繊維で作ると安全性が増すのと入手が簡易なのでそちらだと・・・強度的には太め抗張力たこ糸<細めのポリエステルロープ<アーチェリーの原糸 になると思います。
実際この3つについては全て使ってみましたが強度の高いアーチェリーの弦以外は伸びもあるのとたこ糸については弓強度しだいではすぐに切れてしまうのでそこそこ使うならポリエステルかアーチェリーの原糸になる感じです。

さてもし弦を作るとしたら?どんな感じなのかというと撚られたポリエステルのロープは端のループをどうするか?になりますがアーチェリーの原糸からだとほぼ全工程になる代わりに全ての道具と材料が販売されていますので性能と安全性を取るならこちらをオススメします。

一般的なアーチェリー弦の作り方

参考動画はyoutubeにて”ストリング作成 ・アーチェリー ストリング 自作”辺りで検索も良いかと。

ココで出ている大きな金属フレームは専用の道具ですが自作する場合に絶対条件ではないので少し面倒でも良いならば木の長めの板に釘を打って作るのも手です。
糸の本数で弓の強さに対応出来る上伸びが少ない糸なので計画通りの長さが得られやすい面があります。

サービング(擦れる部分を保護する為に弦に糸を巻きつける)のやり方も同様の検索でみられますね。

伝統的なフレミッシュ弦

参考資料はyoutubeやgoogleあたりで” Flemish Twist ”で検索すると見つかります。

撚りながら弦のループも作る古い方法で一般的なアーチェリーの弦より伸縮性が大きく出来ます。

いずれのやり方でも最後にワックスを擦りつけて強化します。


ロープ部分が出来ているときは両端のループを作ることで弦を作れるのでフレミッシュで作った上でループを作るのも手です。

アジア系の弓だと弦の上下にループだけ別で作る例もありますがカンタンにするなら弦の両端のループを作るのが良いかも?

ループの作り方の例

”Bow String Knot ”キーワードとしてそのまま画像検索でググるのも手です。

他にも弓用のループとしては

”The Bowline” 和訳するともやい結び(船を係留する結び方法)となる不思議。


フォーラムに紹介されてたドイツ系ループ?

”zeppelinloop ”実際に作ってみたら上記2種より大きめで結び目が左右不対称になる感じ?耐久性はありそうな結び目です、和弓の弦輪でも同じ用ループに左右の不均等なテンション掛かるタイプがあるので使い方しだいでは良いものかも?

・・とこの辺が比較的実現させやすい感じですね^^
伝統系だと色んな文化・時代変遷もあるので無数にやり方が存在しますので深めたい方はさらに考察を進めて頂ければよいかと思います、次は矢関連かな?