食いしん坊の地理学(過去ログ?)
(管理を委託されたあるサイトの私見のページより転載)

第1回「旬って?」(魚介類編)

唐突な質問。
「うに」の旬っていつ頃だと思うだろうか?
私は北海道と東北地方北部の場合しか知らないのだが....
ちなみに前者は春先・後者は初夏~旧盆前までだそうだ。
おすし屋さんに年中ある高級食材としか思っていなかった方には、目からうろこの話かもしれないが.....
もちろん、「うに」そのものは、動物なので、旬以外の時期でも生きてはいるが、「旬」とされる時期のものが一番味わい豊かなわけだ。
(ただし、魚介類のどの部位がおいしいかは、個人差があるので、いわゆる旬と一致しない場合があるが...)

また、魚介類の場合は、時期を決めて収獲をしていることもある。
魚たちのライフ・サイクルを考慮しているのだ。

余談だが、八戸に行く予定がある方は、お財布が許すのであれば、ぜひ、旬の「うに」をどうぞ.....<BR>
(2005 4.26)

第2回「自然は誰のもの?」
GWになった。
いろいろ予定のある方もいるかと思う。
テーマパークや繁華街・行楽地に出かける人もいるかと。
また、仕事などでそれどころではない、という方もいるだろう。
中には、自然に親しみたい、という方もいるかと思う。
私自身は、「都会育ちは中途半端に自然と触れ合ってはいけない」と言われて育った。
なんでも、自然との付き合い方がよくわかっていないのだとか。
と、いっても、大げさな話ではなく、里山に入るときなどのマナーを知らないから、ということなのだが。
なぜ、こんな話をしたかというと、北陸・東北あたりでは、今が、山菜のシーズン真っ盛りだから。
関東地方はどうだろうか(そろそろ終わりかな).....
自然はみんなのもの。
ただ、里山には、どんな形であれ、所有者がいる。
それに、自然の恵みは必ずしも無限ではない。
マナーを守って自然に親しもう。
(山菜やきのこは、採りすぎると、翌年から生えなくなるそうだ)
自然の恵みをいただくためにも。
(2005.4.29)

第3回「名物って?」
 先日、ある方(以下A氏)との会話
 A氏「GWに、家族で○○に旅行に行ってきたんだ」
 (中略)
 私「じゃあ、○○(名物料理)食べました?」
 A「ああ」
 (以下略)
この時点で、私は、「へ?」と思った。
なぜって、この時期にこの地域での生の材料で、A氏が味わったと言う某名物料理を作ることは非常に困難だから。
今は、缶詰もあるし、地域をずらせば生の材料も手に入る。
また、冷凍食品や輸入食料を利用すれば、一年中「名物料理」を「名物料理」として食べてもらうこともできる。
ただ、どんな食材にも旬があり、その時期は地域によって微妙に異なる。
その地域でしかとれないものもある。
やはり、時期にあったものを食べたい。
私も、夏の食べ物だと知らなくて、春先に、鎌倉の甘味処に「くずきりありますか」って聞いたことあったなぁ......

第4回「三浦の青首大根」
先日、出先で農協の直売所 を発見し、野菜をたくさん買ってきた。
野菜を選びながら、ふ、と三浦半島を思い出した。
三浦半島といえば、まぐろとキャベツ・「三浦大根」が有名。
でも、最近は、「三浦大根」をほとんど栽培していないそうだ。
手間がかかるのだとか。
これからの時期は大根は、サラダや大根おろしで大活躍なので、青首のほうがいいのかもしれないが....

おでんに入れるとおいしいのになぁ.......
(ここまで5月号)

第5回「寒天ブーム?」
冷たいデザートのおいしい季節となった。
このところの寒天ブームで、粉寒天・棒寒天などが品薄だとか。
最近読んだ漫画によると、寒天は体を冷やす効果が長いそうだ。
(本連載は読んでないので、把握していないが、その漫画自体は、昨今の寒天ブームとは関係ないらしい)
ただ、メディアで紹介されたからといって、我先にと買い占めるのはどうかと......
それはともかく、冷たいものの食べすぎで体を壊すことだけは、お互いに気をつけよう。

第6回「寒天再び」・「マクワ瓜」

私もブームに乗って(ちょっとだけ)買ってみた粉寒天。
製作地を調べてみたら、長野県との表示。
何でも、真冬の寒さが寒天を干すのにいいのだとか。
天草と言う海草から作られる寒天だが、昔からの地域交流を証明する歴史的・地理的な側面もあるわけだ。

これは、いいネタだ、と思って抜いておいた8/23の某新聞家庭面。
「マクワ瓜」というメロンのような風味をもった古くからの瓜類があるのだそう(管理人はものごころついた時点で食べた記憶がない)。
ところが、メロンに押されて、現在はほとんど栽培されていないとのこと。
岐阜県本巣市の真桑地区で栽培されていたのでその名がある。
現地では細々と栽培されているこの果物。
きゅうりやスイカと違って、表面が黄色いのが特徴。
幸い(?)なことに、タネ自体は今も残っている(販売している業者がある)そうなので、マクワ瓜が本当に「幻の果物」にならないことを祈る。

第7回 似たものお菓子?

唐突だが....
鹿児島のおいしい食べ物と言えば、お茶・鳥刺・焼酎・さつまいも・かるかん・そしてかすたどん (とってつけたような、という突っ込み禁止)。
かすたどん 、って何? という方のために説明すると....
仙台銘菓「萩の月」に似たお菓子で、カスタードクリームのあんをスポンジケーキでお饅頭状にしたもの。
どちらがどちらをまねした、ということではなく、偶然の産物で別の地域で似たようなお菓子がそれぞれ銘菓として成立しているところが面白いと思われ....
ちなみに私は両方食べたことがある。

愛・地球博のお土産だといって、知人から(キャラクターつきの)ういろうをいただいた時は、思わず「...........」となった。
ういろうって、愛知県だけではなく、神奈川県や山口県などでも銘菓として知られており....

第8回 新嘗祭とサンクス・ギビング・デイ

私はアメリカに行ったことはないが、英語教材などでよく感謝祭(サンクス・ギビング・デイ)のことが紹介されている。
なので、なぜか、クリスマスより印象が強い。
ローストターキー(七面鳥の丸焼き:)などが、その際のご馳走のようだ。
日本もアメリカ本土と同じ北半球に属していますので、同じような時期に秋祭り(日本の場合はお米の収穫を祝うことが多いらしい)が行われる。
宗教的な意義は詳しくないですが、同じような時期に同じように農作物などの実りに感謝するしきたりがあるのに興味を引く。
ちなみに、日本の「勤労感謝の日」のころは、戦前は「新嘗祭(にいなめさい)」といって、お米の収穫に感謝するお祭りを行っていたようだ。
元号(昭和とか平成という呼称)が代るたびに、特別な新嘗祭が行われたようだが....

第9回 地域商店街

おでんのおいしい季節になった。

先日、武蔵野市にある井の頭線の某駅から、京王線の某駅まで、有志で「ミニ巡検」と呼ばれる散策会を行った。
ある方のレクチャーのもと、野鳥観察を行った後、お昼を食べに商店街に。
数年ぶりに訪れた駅前商店街は「.........」というのが正直なところ。
若者向けの全国チェーンのお店ばかりだったからだ。

で、目を皿のようにして探したのが「おでんだね屋」と「乾物屋」。
両者ともその地域ではかなりの老舗。
商品もかなりいい(買って帰りたかった[爆])。
結果だけ先に言うと....
無事、残ってた(通りを一本勘違いしてた[苦笑])。
古い店だけが残っているのがよいとは言わぬが、生活に密着した商店街は、いつまでも残っていて欲しいものだ。
その商店街はようかんで有名な和菓子屋がある。
ゴール地点の駅前商店街には(私は一度も買ったことがないが)、あんこいっぱいのおいしい鯛焼き屋(だそうな)がある。

第10回 地域の活性化

今回は、食べ物とはちょっと異なる話だが...

明日(12/18)、宮崎県の高千穂地方で、台風により大打撃を受けたある鉄道を復活させるための清掃活動があるそうだ(このブログに詳細あり同じ内容のもの[ミラーサイト] )。

鉄道復旧へむけての活動は有名無名の色々な方がサイトで私見を述べたり、ウェブ署名(HNでの署名集め) を行ったりして、地域の活性化のために、がんばっているのだとか。

先ほどの清掃活動の話に戻るが、この鉄道復興活動に携わっている方が、石けん利用・エコロジーで有名な漫画家の方 で、清掃活動にぜひとも石けんを利用したい、と考え、八方手を尽くしたところ...
この会社 が、列車洗浄用の石けんを用意してくださることになったそうだ。
この会社 は、アルカリウォッシュという洗浄剤 で有名な会社。
環境に優しいお掃除を目指している人たちには有名な会社。
しかも、所在地が同じ九州地区。
前述の漫画家の方とも、お仕事でのつながりがあったとかで、快諾してくださったとのこと。

こうやっていろいろな人の手によって地域の活気が戻ってくるといいと思う。

第11回 練馬大根

ある新聞の家庭欄で、今は入手困難になった食べ物の特集をしている。
12/9に練馬大根・12/14にさつまいも(太白とかいうそうです)をとりあげていた。
練馬大根はパン食の普及などにより流通が極端に減ったのだそうだ。
その記事によると、練馬大根の主な用途は「たくあん」。
また、最近一般的になった青首大根の約2倍の長さがあり、大根の形状の特徴から、青首大根より収穫が難しいことも、栽培量が減った一因だとか。
さつまいもの記事については失念....
大根は青首だけ、さつまいもは特定の品種だけ、というのは、何かあったとき、ちょっと困るような.....

第12回 お節・お雑煮

お節やお雑煮といえば、(最近は買う人も多いが)それぞれの家庭の味・地域性が現れて面白い。
ところで、お雑煮といえば、お餅がつきもの。
おおまかに、関西は丸もち、味噌仕立て・関東は切り餅・澄まし仕立てとなるが、みなさんが毎年召し上がっているお雑煮は?
中には、ご両親やご夫婦の出身地が違うので、正月の度に大変な思いをするところもおありでは?
あと、地域性が出るもの、といえば、お節の中身も同様だ。
大晦日から年越しをする地域と、お節は正月に食べるもの、という地域の違いもある。
食べ物以外にも年越しの地域性を表すものはいろいろあるが、お節をつまみながら(作りながら?)、お住まいの地域について思いをはせてみてはいかが。

第13回 しみこんにゃく・多摩川梨・夏みかん・日本酒?

再び、ある新聞の家庭欄の記事ネタ....

3月初めの記事にしみこんにゃくというものがある、と言うことを知った。
しみ豆腐(高野豆腐)のこんにゃく版と思えばいいらしい。
豆腐を家庭の冷凍庫で凍らせると、高野豆腐もどきができるが、風味が若干違う。
それと同じで、しみこんにゃくも、ただ凍らせればいい、というものではないようだ。
冷凍こんにゃくより、しみこんにゃくのほうが味わい豊なのだとか。
手間がかかる、という理由ですたれつつあるこの食べ物、消えずに残ってほしい。
(関東地方では茨城県で作られている)

多摩川梨

意外と知られていないかもしれないが、川崎市の名物多摩川梨。
近年、特に北部地域の住宅開発が進み....
後は推して知るべし。この梨に対する思い入れも多少あるので、川崎市北部の農家のみなさん、多摩川梨を残してください(お願いします)。

夏みかん

これは今月(4月)初めの新聞記事。
最近のすっぱいはずのかんきつ類には、砂糖などを足す必要はなくなったが、夏みかんのすっぱい味を覚えている方もいるかと思う。

今は「甘夏」というのが主流だそう。
それでも、細々とみかんを生産している農家があるとのこと。
諸事情でなかなか生果は市場に出回らないそうですが、昔ながらのものも大切に残してもらいたい。

日本酒?
昔は酒やしょうゆは木の桶でしこんだものだそう。
今は、多くが、ホーローや合成樹脂のタンクに姿を変えた、とのこと。
その木の桶のよさをアメリカの女性が再発見し、保存しようと働きかけてる、とのこと。

意外と、身近なものって、よさを気づかないことが多いのかもしれない。