SNSの駆け出しとしてmixiが流行った頃
あるメッセージを送ってきた年下の男の子
がいる
英語を勉強しています
将来海外に行ってみたいです
海外生活のこと教えて下さい
出会い目的かと一瞬疑ったが
メッセージだけならいいだろうと少しずつ
やりとりを始めた
そのうち彼とのやりとりが日常化し
会社での出来事、恋愛相談、何も隠すこと
なく昔でいう文通が1年、2年気付けば5年
と続いている

彼とは一度も会ったことはない
どんな声をしているのかも知らない
男女の関係を通り越した、友人かと言われ
ると説明しにくい不思議な関係なのだ
そういえば小学生の頃にも文通していた
誰か拾ってくれますようにと風船に手紙を
つけ青空に全校生徒一斉にとばした
私の風船拾ってくれるなんて運命かなと信
じた彼女との文通は半年ももたず終わって
しまった
彼女はどこで何をしているかな
白黒となった記憶がぼんやりと浮かぶ

活字の彼とは名字が同じという共通点で
最初からもりあがった。
仲間意識を芽生えさせた
そんなの単純すぎるよ
しかし人は動物学的に本能で他人
との共通点を探そうとするいきものなのだ
孤独では死んでしまうから
それがときに親近感となりお互いの距離を
一気に縮め会話を弾ませる
何年一緒にいても距離が縮まらない人とは
小さなことでもいいから共通点を見つける
あるいは作ることだ
彼に今日の悩みをぶつける
一撃されることはわかっていながらも
ふと
想像してみる
彼とお酒を交わしながら
向かい合ってお話をすることを
しかしそれは世界に歪みを生じさせるかも
しれないとまでの不安に煽られる
でも
いつか
お会いしてみたいです