たった5年前のことなのに上京した日のこ

とは覚えていない


新幹線乗り場まで両親が見送りにきてくれ

たのだろうと思うが全く思い出せない

海外へ飛び立つ前日のことは鮮明に覚えて

いる

あの時は父親が庭で炭を使ってサンマを焼

いてくれた

海外で暮らしたら当分食べれないだろうと

焼いてくれた

翌日空港まで見送りに来てくれたことも覚

えている

東京へ行くことを決心してからは大して私

自身大きな出来事のようには思っていなか

ったのかもしれない

住居が決まったこともあり楽しいワクワク

が先行して漠然とした不安は奥底に押し込

まれたのかもしれない

おそらく家族とはこんな会話をしたのだろ

うと思う



行ってきます

いつでも帰っておいでね